March 02, 2010

iGO

数週間前、会社の同僚の方がブログで「囲碁の会に行ってきました!」と書かれたのを読んだときには直ぐにはピンと来なかったのですが、楽しかった話を直接聞いたら急に興味が湧いてきました。それで、初心者にもプロの方が丁寧に教えてくれるというIgo Amigoという会のワークショップに参加してきました。

チェスは学生時代に興味を持ち、自分で本を読んだりして一通りルールを覚えたりしたのですが、囲碁のほうはさっぱり。父方も母方も実家が地方なので祖父母と長い時間を過ごしたことも無く、両親もそういったことに全く興味が無い二人なので、山形の祖父以外に囲碁をやっている人を知りません。そういえば高校や大学に囲碁部の人がいたような気がしますが、なんていうか、普通の人は入らない部活っていうか。。。

偶にNHKで囲碁番組をやっていても、秒を数える平坦な声がする中、まったく局面が測り知れない白と黒の点が並ぶばかりで、チャンネルを変えるまでに2秒とかかりません。

でも面白いんだろうな、とは思ってました。

それでワークショップ。20代~40代の初心者に囲碁を広めようという会らしく、プロ棋士の方々とかなり上級のサポートの方々が、レベル別に親切に教えてくれます。昨日は全く初めてというグループに参加して、女流プロ棋士で入門書なども出している先生に教えてもらいました。なんと十数人の初心者のうち、男性はたったの二人。さすがにこれは珍しいようでした。最後に対戦した女性はうちの会社でも取引している代理店勤務で、なんか大分気が合いそうな感じがしました。

囲碁はとてもルールが簡単だということは分かったのですが、それから先が果てしない道のりだということも分かりました。どのような状態になったら終わりかも判断が難しいし、上級の方の対戦を覗いてみてもどちらが勝っているのか全然さっぱりです。非常に頭を使うので、数時間でかなりグッタリ。プロの方が言っていて驚いたのは、普通にご飯を食べていても、朝から夕方までの対戦を終えると体重が減っているとのこと(じっとしているのに)。脳でブドウ糖をすごく消費するらしいです。

週末はこれに加え、「ヒカルの碁」というマンガをTUTAYAディスカスでレンタルして読破しました。面白かった!このマンガで10年ほど前に囲碁ブームが起こったということらしいのですが、まったく知りませんでした。どこでブームが起きていたんだろう。。。わたしがアメリカにいたから?

囲碁も数千年の研究の積み重ねで今の状態があり、定石の勉強は欠かせないようです。先日書いたギリシア神話の話ではないですが、最近「古典に学ぶ」というのが私のキーワードのような気がしています。

ちなみに数時間やっただけの私が書くのも恥ずかしいですが、初戦で「損を切る」という発想を身をもって体感しました。面白い。

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