一時期は小野不由美さんの本にハマって読みました。でも結論もなくシリーズものを書くなんてひどい。。。未だに完結しないシリーズが10年近く放っておかれ、どうなっているんだろうかと時々思い出します。
それはそうと、「鹿男あをによし
その後、万城目作品を買いそろえ、似た感じの森見登美彦作品もいくつか買い、そのまま本棚の後ろの列(本棚はもはや一段に前後2列で詰め込んである)で2年近く眠っていたのでした。
お正月明け、テレビにも飽きドラマにも飽き、映画館で上映中の目玉作品も観てしまっていたので、なんとなく手に取ったのが「プリンセス・トヨトミ
そこで辿り着いたのが「鴨川ホルモー
ホルモーというのは特定の人にしか見えない鬼を使って行う戦争ごっこ、というか対戦ゲームの名前です。京都の4大学対抗で千年前から伝わる(かもしれない)ホルモーに引きずり込まれた大学生のお話。まあ、まったく訳が分からないです。でも、万城目さんの作品は設定は奇天烈なのに、話の展開や登場人物の悩み、会話、人間関係が妙に納得感、現実感があって、すっと入り込める気がします。それに古都の地下には蠢く「なにか」があるような気がして、見たいけど見たくない感じが自分の持っている古都のイメージにぴったりと来ます。
とはいえ、京都や京大というものに私が一方的に憧れているだけかもしれません。
大学受験のセンター試験申し込み直前になって突然京大を受けたいと言い出し、「今から社会科をもうひとつ勉強して間に合うか」と先生に相談しにいったところ、あっさり「何をいまさら、やめときなさい」と諭され諦めた。。。でも今考えたら地理のセンターくらい、2週間あれば間に合ったんじゃないかという気も。(当時東大と京大はセンター試験の社会が2科目だったのです。今もかな?ちなみに私は世界史受験でしたが、地理のほうが沢山単位を取っていました。)(注:正確には、コメント参照のこと)
この思いつきで終わった一件が「実現されなかったつかのまの夢」として私の中に残り、無意識のうちに「京都的なもの」に惹かれてしまうような気もします。
もし受けていたら平野啓一郎さんと同窓生?(あ、いえ、受かっていたら。。。)
そう、同世代の京大出身作家は私の知る限り3人いて、一人は平野さん、森見さん、そして万城目さんです。平野さんの作品はデビュー作を受賞時に読みました。ファンの方には申し訳ないですが、エーコなど類似作品を読んでいた私には新鮮みが感じられず、難しい言葉を使っているなあ、という印象しかありません。今回万城目作品を読破した後、森見登美彦さんの「夜は短し歩けよ乙女」
というわけで、万城目さんの作品にどっぷりとハマった2週間。さっき「作家の読書道」というウェブ上の連載で万城目さんの回を見つけ、その読書歴にさらにうなってしまいました。
http://www.webdoku.jp/rensai/sakka/michi74.html
子供の頃に読んでいた本はかなり自分と似通っていて、ただ途中から日本文学を読破されていた、というあたりからかなり違います。わたしは海外文学を片っ端から読んでいたので。でも何だか原点が同じな気がして親近感が湧きました。紹介本を参考に、幾つか読んでみようかと思っています。
2 comments:
我々の時代は、センター試験の社会はどの大学志望であれ、1科目しか受けられませんでしたよ。
ただ、東大は2次で2科目(私は日本史と地理という効率悪いパターン・・・OTZ)、京大はセンターと2次で別々の科目を選択しなければならない、という決まりだったかと記憶してます。
京大→東大志望に転じた私が言うので間違いない(?)
あら、経験者は間違いないでしょう。言われてみると、センターの結果を見て2次試験の出願をするときに迷った気もしてきました。それならセンターで地理を受けなさいって感じですよね。家に帰ってきてから地理を解いて答え合わせしたら、受験した世界史より簡単だった記憶があります。そっか~、日本史と地理って大変ですね。お蔭様で、わたしは日本史の知識が日本人の常識を遥かに下回っています。
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