July 19, 2007

タイトル

「戦略系コンサルタントのオフ日記」なんておこがましいタイトルが付いてますが、
わたしだって気になってたんです。
「コンサルタント」って言いながら、「ほんとか?」って疑いたくなるほど仕事の話題もないし、ここ最近は映画と本のブログばかりですからね〜。
タイトル、何がいいかな。

「いつも映画ばっかり観ています」・・・最近結構TVも観てますしね。ちょっと違うかな。
「お気に入りの紹介」・・・これじゃあ全然ウリがないですね。ただの日記って感じでつまんないよね。
「元コンサルタントの転職日記」・・・いや、もう転職活動は終わりました!めでたく!

うう〜ん、もう少し考えましょう・・・

Harry ☆=

実はいま世の中で何が起こっているかというと、
世界中のHarry Potterファンには夢のような1週間なわけです。
知らなかったでしょ。
わたしの周りのほとんどの人は興味ないと思いますが。

先週末に映画の5作目が公開され、
明後日は最終巻(英語版)の発売日!
これは、クリスマスと誕生日と結婚式がいっぺんに来たような感じだと思います。うん。
もちろん、先日曜日には一人で映画を観にいき、
7巻目はアマゾンで予約済み。
今6巻目を読んで復習中です。

ハリー・ポッターと不死鳥の騎士団
Harry Potter and the Deathly Hallows US Version Book 7


Harry Potterの本にはイギリス版、アメリカ版、それから各国の翻訳版がありますが、
本がここまでメジャーになったのは絶対、アメリカ版のデザインが効いている、と思います。(・・・わかんないけど・・・)
勿論、本家本元はイギリスですが、
アメリカ版のハードカバーのデザインがカワイイのです。
チャプターごとに挿絵もついていて、カワイイ。
Mary Grandpreというイラストレーターが絵を担当しています。
わたしはこの人の絵がすごく好き!
柔らかくてファンタジックなんだけど、いわゆるパステル調のファンシーな絵ではないところが。
パステルや鉛筆を画材に使っているにも関わらず、色使いやタッチに質量があり、光の使い方も抜群です。
ハードカバーは重いけど、持ってるだけで幸せな気分になります♪
一冊ごとに色のテーマも違うし、紙のカバーを外すと背表紙は布張りになっているし、なんか魔法の本、って感じです。
これは日本語の翻訳版ではありえない喜び。
これまで1冊だけ日本語で読んだことがありますが、登場人物の喋り方がイメージどおりじゃないし、振り仮名が一杯振ってあって雰囲気がぶち壊し。
それに多分、作者独特のユーモアのある言葉の言い回しが日本語には出来ないんだと思うのです。ストーリー自体が十分面白いので、翻訳してもそれは消えないけれど、文体の良さというものは伝わらないんじゃないかな・・・
英語だと早く読めないので、楽しみが長く続くのもいいです。
まだ読んだことないなんて人が万が一いたら、是非是非。

大人になってHarry Potter好き、と周囲に白い目で見られているわたしですが、
わたしだって最初は「ふふん、あんな子どもの本!」ってバカにしてたんですよ。
4巻が出た後で初めて読みました。社会人になってから。

ちなみに、映画の5作目はHarry Potter的には「まあまあ」くらいでした。
一つ一つ手を抜かずに丁寧に映画化されてはいますが、短すぎ!
多分本を読んでいないと、観終わっても「???」って感じのところが結構あると思います。
監督はDavid Yates。TVシリーズが多い人みたいです。
3作目(アルフォンソ・キュラソン)、4作目(マイク・ニューウェル)では監督の特徴が発揮されていて個性的な仕上がりになっていたので、TVドラマのような無難なつくりの本作にはちょっと物足りなさを感じます。
Order of the Phenixの醍醐味はHarryのAngerとAgonyとMiseryなので、
余りにもさらっとしすぎかな。
6作目もなんと、David Yatesが監督らしいです。ちょっとガッカリ。

本もそうですが、映画も3作目からが本番!
1と2の「いかにも小学生向け映画」を我慢して観て、
ぜひ3作目にたどり着いて欲しいと思います。
(1〜2作目は魔法用語と登場人物の勉強って感じ。)
わたしは3作目を観てアルフォンソ・キュラソンのファンになりました。
監督で映画ってこんなに変わるんだ、って知りました。
とくにHarry Potterシリーズは監督以外のキャストもスタッフもほとんど同じなので、
監督比較にとてもいい題材だと思います。

例えばマイク・ニューウェル監督は、ヒューグラント主演の「フォーウェディング」の監督。他には「モナ・リサ・スマイル」なんかもあります。
ヒューマンドラマが多い監督なので、同じHarryを撮ってもちょっとドキュメンタリータッチ。4作目のオープニング・シーンの描写なんかは、そのファンタジックじゃない様子が特徴的だと思います。
逆にアルフォンソ・キュラソンはラテン系らしく、音楽と映像がダンスしているような詩的な表現が特徴だと思う。
1〜2作目のクリス・コロンバスは「ホーム・アローン」など子供映画を得意とする監督なので、子供たちが超キュートに取れてますが芸術性は低い、って感じかな。

わたしにとってみると映画は、
「本当は皆に本を読んでもらいたいんだけど、こんなに分厚い本を6冊も薦めにくいので、せめて映画を観て良さを知ってもらって、ちょっと本も読んでみようかな〜、と思って本に挑戦する」ための宣伝塔みたいなものです。
6作目も是非是非頑張ってもらいたいものです。

July 08, 2007

緊急事態

今朝起きてみたら大惨事が発生。

なんと、顔中が蚊に刺され・・・(泣)
しかも、起きてみて分かったのですが、唇のちょうど真ん中を刺されて、なんかドナルドダックみたいな顔になってしまいました・・・(大泣)
というわけで、今日はフランス語も勿論お休みして一日お篭りです。
こんなに天気がいいのに〜 :(

実はわたし超蚊に刺されやすくて、小さいころから蚊だけが天敵です。
さっきネットで調べてみたけど、どうして一部の人が蚊に刺されやすいか良く分かってないそうです。研究して欲しいです、ホント。
家族が一個も刺されないのに、わたしだけ一晩で15箇所も刺された、なんてことはしょっちゅう。ただ、今のマンションに引っ越してきてからは虫と全く無縁だったので、油断してました。去年も刺されたのは直島に行ったときと(多すぎて対抗しきれず)、会社の近所のオープンテラスのお店でランチをしたときだけ(夏は絶対外に座らないと心に誓った)。しかも私はアレルギーがあるらしく、掻かなくても大きく腫れてしまうのです。

今朝起きてみたら窓が少しだけ開いてて、網戸してなかった・・・普段だったら蚊の音がすると一瞬で飛び起きるのですが、家では油断してたので起きれず。夢の中になぜかトランペットの音が出てきて、「なんでこんな音がするんだろう???」って思ったのをよお〜く覚えてます。う〜

みなさんも気をつけてくださいね!

July 07, 2007

Lucie Rie ルーシー・リーの陶磁器たち

Lucie Rie ルーシー・リーの陶磁器たち
エマニュエル クーパー
評価:★★★★

昨日六本木のTsutayaで見つけて一目ぼれした本。
オーストリア生まれ、イギリスでDameの称号を与えられた女性陶芸家の作品集です。
素材感のよさ、色使いのセンスのよさに虜になり、いくら眺めていても飽きません。
戦前にロンドンに工房を設け、戦後は器などをつくりながら生活のためにボタンを作っていたというのですが、このボタンもすごくステキなのです。
作品がオンラインでも見れますので、是非。
本には比較的カラフルな作品が集められていて、
ネットで見れるのはモノトーンのものが多いです。

House M.D.

House: Season One
評価:★★★★★

またまたドラマです。
実はプリズン・ブレイクよりもこっちの方が好き。
いわゆるメディカルドラマです。

皮肉屋で人と上手く接することができないハウスという医師と、
彼の同僚や部下たちがメインキャラクターで、
毎回難病を抱えた患者たちが病院に運び込まれてきます。
全体ではハウスの発言のせいで病院をクビにされかけたり、
という展開もありますが、あくまでも患者の診断が中心です。
難病患者なので、毎回病気の原因が良く分からず、何処が悪いのかも分からない状態。
ハウスの天才的なカンが発揮されるところがストーリーのクライマックスです。

なんでこのドラマが好きなのかな?と考えるのですが、
理由は(コンサルタントっぽく)3つ、でしょうか。
1つは、わたしも闘病生活が長かったので、
ERのような救急病棟を描いたドラマと比較して、ハウスのように病院の日常が描かれているドラマに親近感を感じる、ということかもしれません。
シーズン2では8歳で癌に侵されている女の子が出てきます。
検査の手順や器具のことにも詳しくて、看護婦さんやお医者さんとも友達のように話して、これってまさに8歳のころの私だな〜、と思います。
2つ目は、病気の原因が明かされる過程の鮮やかさ!
だからといって、そんなに簡単に分かるわけではありません。
仮説を色々検証してみて、ダメで、また考えて、の繰り返しです。
でもその考えるプロセスがコンサルティングっぽい、と思いました。
それを裏返してみると、コンサルティングが医療っぽい、いやむしろ理科学なんだな、と改めて認識しました。
で、ハウスのアプローチを見ていると、確かに思考力は必要なのですが、
その思考力はむしろ「カン」に近いもので、それはひたすら知識に裏打ちされたものです。その知識を並べ替えて、ひっくり返して、そこに鋭いカンを働かせ答えを見つける。
翻ってみると、コンサルティングというものも要は「知識」と「カン」なんじゃないかという気がするのです。本当にロジックなんだろうか。
医療の場合は、要は病気が治ればいい訳で、理由なんてどうでもいいって感じです。
そして3つ目はハウスの人間性そのもの、ですね。
わたしって結構こういう人が好きなんだな〜と思いました。
やるときはちゃんとやるんだけど、結構仕事サボるのが好きで、
患者さんと昼メロ見たりオフィスでゲームやったり。
上司から仕事を頼まれると「じゃあ外来2時間減らせ」と要求したりします(笑)。
周りの人に嫌われることも厭わず明け透けにものを言ったり、
だけどちょっと情にもろかったり、非常に人間的で魅力的です。
部下をいじめるのが好きで、いつも冷静で、非常にセクシーだな〜と思います。
プリズン・ブレイクのマイケルもカッコいいけど、
ああいう無鉄砲な人は私はあんまり好みじゃないですね。

まあ、そんなわけでFoxで毎週House M.D.を観てます。
これも超面白いです。
日本でDVDが出てくれればいいのに、と思いますが、
今のところアメリカからの輸入版(つまりリージョン1)しかありません。