July 07, 2007

House M.D.

House: Season One
評価:★★★★★

またまたドラマです。
実はプリズン・ブレイクよりもこっちの方が好き。
いわゆるメディカルドラマです。

皮肉屋で人と上手く接することができないハウスという医師と、
彼の同僚や部下たちがメインキャラクターで、
毎回難病を抱えた患者たちが病院に運び込まれてきます。
全体ではハウスの発言のせいで病院をクビにされかけたり、
という展開もありますが、あくまでも患者の診断が中心です。
難病患者なので、毎回病気の原因が良く分からず、何処が悪いのかも分からない状態。
ハウスの天才的なカンが発揮されるところがストーリーのクライマックスです。

なんでこのドラマが好きなのかな?と考えるのですが、
理由は(コンサルタントっぽく)3つ、でしょうか。
1つは、わたしも闘病生活が長かったので、
ERのような救急病棟を描いたドラマと比較して、ハウスのように病院の日常が描かれているドラマに親近感を感じる、ということかもしれません。
シーズン2では8歳で癌に侵されている女の子が出てきます。
検査の手順や器具のことにも詳しくて、看護婦さんやお医者さんとも友達のように話して、これってまさに8歳のころの私だな〜、と思います。
2つ目は、病気の原因が明かされる過程の鮮やかさ!
だからといって、そんなに簡単に分かるわけではありません。
仮説を色々検証してみて、ダメで、また考えて、の繰り返しです。
でもその考えるプロセスがコンサルティングっぽい、と思いました。
それを裏返してみると、コンサルティングが医療っぽい、いやむしろ理科学なんだな、と改めて認識しました。
で、ハウスのアプローチを見ていると、確かに思考力は必要なのですが、
その思考力はむしろ「カン」に近いもので、それはひたすら知識に裏打ちされたものです。その知識を並べ替えて、ひっくり返して、そこに鋭いカンを働かせ答えを見つける。
翻ってみると、コンサルティングというものも要は「知識」と「カン」なんじゃないかという気がするのです。本当にロジックなんだろうか。
医療の場合は、要は病気が治ればいい訳で、理由なんてどうでもいいって感じです。
そして3つ目はハウスの人間性そのもの、ですね。
わたしって結構こういう人が好きなんだな〜と思いました。
やるときはちゃんとやるんだけど、結構仕事サボるのが好きで、
患者さんと昼メロ見たりオフィスでゲームやったり。
上司から仕事を頼まれると「じゃあ外来2時間減らせ」と要求したりします(笑)。
周りの人に嫌われることも厭わず明け透けにものを言ったり、
だけどちょっと情にもろかったり、非常に人間的で魅力的です。
部下をいじめるのが好きで、いつも冷静で、非常にセクシーだな〜と思います。
プリズン・ブレイクのマイケルもカッコいいけど、
ああいう無鉄砲な人は私はあんまり好みじゃないですね。

まあ、そんなわけでFoxで毎週House M.D.を観てます。
これも超面白いです。
日本でDVDが出てくれればいいのに、と思いますが、
今のところアメリカからの輸入版(つまりリージョン1)しかありません。

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