January 28, 2009

Eagle Eye

韓国に行ってきました。最近映画を見ていなかったせいもあり、飛行機の行き返りでなんとか一本観破。
この映画はおそらくスピルバーグが製作している作品です(確かではない。。。)。最近スピルバーグがイマイチだったこともあり、予告編を見ても特に惹かれるものはなかったのですが、見始めてみたらこれが面白かった!スピード感があり、次の展開のスリリングさあり、伏線の巧みさあり、意外にも結構楽しめました。アクションシーンが迫力なので、映画館で見たら相当良かっただろうな。
DVDが出たら、是非見てみてください :) 私はエンディングがかなり好きです。

Shakespeare

阿刀田高さんの「シェイクスピアを楽しむために」を読んでいます。1章で1作品をかなり詳しく紹介、時代背景やあらすじ、こぼれ話まで含め、読み終わったころにはすっかりシェイクスピア通になれるというオイシイ一冊です。

この本自体が非常に面白く、「シェイクスピアは読みたくないけどこの本は読んで良かった」と思いながら途中まで来ました。とくにハムレットやロミオとジュリエットなどは「本当に傑作なのだろうか?」と疑問。。。でも、次第に興味が湧いてきました。これは本を読むのではなくて、演劇を見るべきなんじゃないのか??特に、ベニスの商人とリチャード3世は凄そう!

阿刀田さんの本は全部日本語だし、そもそも日本語の翻訳本を読んで執筆しているので、ご本人も認めているとおり原文の言葉遊びの愉快さ・セリフの迫力は伝えきれていません。これは是非とも、次は英語の解説本(やっぱり戯曲自体は読む気がしない)がいいかも。

January 18, 2009

Weekend

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今週末は普通通りの真面目で良い週末でした(meaning, I went to both a piano lesson and the french class)。でもヤフオクで買い物しすぎてしまいました。。。なぜなら(右の写真)。これ以上のアップは遠慮します。。。(笑)


 

I watched a commencement speech by JK Rowling at Harvard Kennedy School last year on Youtube.  It was so good.  I love her sense of humor, in that speech and in her works as well.  She is optimistic at heart but she's been through dark times and has seen people with huge hardships.  She can still laugh about it.  This characteristics is reflected in her works for sure.  Really amazing person.  

J'ai regarde la remise des diplomes a Harvard sur Youtube.  Il y avait JK Rowling. Elle a parle de son experience difficile, et de l'imagination.  Elle a demande aux etudiants diplomes d'aider ceux qui souffrent.  C'etait tellement emouvant que j'etais au bord des larmes.



Cooked Apple 焼きリンゴ

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夜の10時半にこんな物を食べていいのかは置いといて、なんか作りたくなってしまいました。
以前は紅玉って9月の終わりからほんの1ヶ月くらいしか出回らなかったものですが、何故か最近では冬中スーパーに並ぶようになりました。私は普通のリンゴは余り好きじゃなくて、紅玉が好きです。
焼きリンゴを食べながらブログしてます。美味しい。

January 15, 2009

Reading...

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前のポストで説明した通り、ヒマなので今週また沢山本を買ってしまいました。これはその一部。

一番左:Vocabulary Builder - Amazonで探して良さそうだったので。最近、上司が話したり書いたりする言葉の中で聞き慣れない単語があったり、テレビドラマを見ていると学者風の人がちょっと知的な会話をしていたりするのを見るにつけ、それが出来ない自分に少し落胆していたので。日本語ではちゃんと知的な会話が出来るのに、英語だと大学生レベルだったら格好悪いかな、と思って。一応こういった局面でちょこちょこ努力はしてます。

右の写真の左:Gombrich's A Little History of the World - 約70年前に若いドイツ人が子供向けに書いたという世界の歴史概観。平易な言葉で書かれているとともに、重要な出来事だけかいつまんで説明してあるというもの。なんでこの本を探したかと言えば、「ローマ人の物語」を読んでいて、「そういえば元老院って英語でなんていうんだろう」と思ったのがきっかけ。世界史は知っているのに英語で話せなかったら詰まらないな、と思って。

右の写真の真ん中:Doubt is their product - タイトルに惹かれて衝動買い。今のところ一番読まれる確率が低い本です。内容は、「アメリカ(を含む)企業がいかに科学者を雇って、本当はある環境問題にたいして『科学的な根拠が無い』という疑いを意図的に起こしているか」という本らしいです。そういうつもりで買った訳じゃなくて、買ってみたらそういう本だった。。。

一番右:シェークスピアを楽しむために−海外の小説を読むと沢山引用されているシェークスピア。前から読みたいと思っていたのですが、あまり戯曲は好きじゃなくて、本物は読みたくない。なので苦肉の策で買った本です。

あと、今読んでるのはInside Steve's Brainです。面白い。

他に何冊か待機中。読み終わらないかな。無理な気がするけど頑張ります。

Breakthrough


ここのところ少し気分が落ち込み気味で、何となくぼーっとしてました。
仕事が超ヒマで(今日上司に「今だけだよ」と再度念を押された)、今週はずっと会社で本を読んだり、友達とメールをしたり、ヤフオクでBlytheを探したり(すっかりハマってしまった!)と、非生産的な毎日。あげくの果てには「転職しようかな〜」という気分にまで。。。
スティーブ・ジョブズやIDEOの本を読むにつけ「そんな会社で働きたい」と思うのですが、いつも次の瞬間に思うことは「今の会社で出来ないことが会社を変えればできるのか」っていうことなんですよね。う〜ん。それに、うちの会社みたいなイノベーションの「イ」も存在しないような会社だからこそ、変わった人が活きるっていうか。。。
そう考えているうちに、わざわざ会社に合わせてグレーな自分を演出する必要が無いんじゃないかという気づきが生まれてきました。前の会社ではイマイチ会社のカラーに合わなかったこともあり、今回はFit Inすることをかなり重視して来たのですが、I am part of the corporate culture now, which means I create the culture, not vice a versa. でしょ?
それで、短絡的なのですが、ヒマだからオフィスのブースの改造から始めようかなと思って、そしたら段々ワクワクしてきました。そうでなくっちゃ(笑)。

ちなみに、Blythe人形買っちゃいました〜!!!へへへ。
ふと、我に返ってみる。
大人が人形を買ったりするのが流行っているのは、やっぱり婚期が遅くなってて子供の数も減ってるからではないかな。女性がお人形の洋服とかお家とかに憧れるのって、これってきっと本能みたいなものですね。子供がいれば、子供を着せ替え人形にするだけですよ。子供に自分が出来なかったことをさせたり。きっとペットも一緒だな。
ま、でもそれは置いといて。良くデザインされたものや可愛いものが好き。「だからいいじゃない」と、また開き直ってしまったのでした。

K-20


もう一週間前になりますが、怪人20面相を映画館で観てきました。
考えてみたら、宮崎駿作品以外の日本映画を映画館で観るってすごくすごく久しぶり。初めてに近いくらい。
子供の頃によくテレビで見ていて(再放送かもしれない)懐かしかったから。もしかして、再放送を観ているのも私たちの世代が最後でしょうか?
最初のシーンがいきなり東京の景色から始まるのですが、結構圧巻。全体的に言ってデザインや映像の面ではかなり優れていたと思います。
ただ、問題は脚本かな。元々のストーリーと違って、設定は「もし日本軍が戦争で負けなかったらこうなっていたはず」という戦後の世の中。必然性がよく分からない。なんで普通に原作通りのストーリーにしなかったのかな?繋ぎのテンポも悪く、カットしたいシーンも沢山あって、脚本の弱さと編集の未熟が目立ちました。
でも随所に「お、良く撮ったな」と思えるようなシーンも沢山ありました。だから一層もったいない。
全般的には比較的面白かったので、観て損は無いかと思います。
久しぶりに日本映画を見てみて、やっぱり映画界の層の薄さを感じたかな。。。それから、これから脚本家で映画を見てみるのもいいかと気づきました。いい映画って、要は脚本でしょ。と、思ったのでした。

January 06, 2009

構造デザイン by 内藤廣

明けましておめでとうございます。今年は平穏で、緩く上り坂の1年になりますように。
健康でいさえすれば、なんとかなりますよね。

book

お正月は実家に1冊しか本を持って帰っていなかったので、読んだのはこれだけ。でも珍しく途中で飽きずに読了しました。

わたしは今現代の建築家(建築の世界で「現代建築」というと「モダニズム」、つまり20世紀前半を指すことが多いので非常に紛らわしいけれども)では余り好きな建築家がいないのですが、内藤さんは日本人でかつ活躍中のなかで好きな建築家のひとり。人間的にも魅力的な方だと思います。

建物の材料と構造と意匠とが全く自然に、まるで初めから他の解はないかのように巧妙に組合わさった建物を設計する建築家です。そして、その材料や工法を採用するにあたっては、ただ流行だからとか見た目がいいからといった理由よりはむしろ、社会的なインパクトを常に考えているように見えます。そういった姿勢を含めて素敵だと思います。若い頃スペインで修行した影響か、どこかカラッとした明るいデザインがこの建築家の好みのように思います。

前置きはこの辺にして。これは内藤さんが東大で担当されている土木学科の講義内容をリライトした本です。「構造デザイン」は英語にするとStructural Design、普通にある言葉に思えますが、本来「構造」と「デザイン」はまったく関係の無いもの、と内藤さんは冒頭で書いています。「構造」は土木、「デザイン」は建築、といった縦割りの世界。その囲いを破壊して、その中間の部分を何となく感覚で掴もうという意図のようです。構造を担当していてもデザイナーの想像力、デザインをしていても基本的な構造の知識が必要。なぜなら、「単純に構造を解析するだけなら自動的にコンピューターで答えが出せる時代」には、「構造、力、材料などに対して、エンジニアがいかに豊かなイメージを持てるかどうか」が極めて大切だから。「物質や自然現象に対する恐れ、システムに対する危惧、人間が考えることの限界」にたいして今のエンジニア、デザイナー(そして私たちも皆だと思うけど)たちが鈍感になっているのではないか、そんな問題意識があります。ここでは構造物/建築物の材料と工法の範囲だけれども、昔の人が経験知として体得していた「そんな感じ」(つまりイマジネーション)を育てる訓練をするべき、ということを講義の目的にしています。

実際の講義は「組積造」「スティール」「コンクリート」「PC」「木造」それぞれについて、歴史や工法、過去にどんな事故があったか、今後どのようなアプリケーションの可能性があるか、といった内容で各回構成されています。知っていたこともあったし、でも多くが初めて知る内容でした。ただね、確かに今の私は全く建築と関係のない仕事をしていますが、全部身近にある工法なのでそれくらい知っておいてもいいと思うんですよ。どんな風に構造ができているのか、どんなところにお金が掛かるのか。この材料ではどんなことができて、何ができないか。じゃないと、悪いデザインいたいして文句も言えません。

冷静に考えてみて私が最近こんなに建築の本ばかり読んでいるのは、建築の何が良くて何が良くないのか、自分なりの手がかりが欲しいと思っているからのようです(って他人事のように言ってみる)。どうも私の価値観が今の世の中に合っていないのか、なにかしっくりこない。

でも内藤さんも同じように感じているんだな、と思って少し安心した。今は材料や構造の技術がどんどん進化して、人間が思い描くデザインは殆ど(予算以外は)制約無く実現できる時代になっているようです。なんでも出来るからこそ建築家が混乱して迷子になっているようだ、と、言い回しは違うけどそんな風に言っています。わたしも全く賛成です。