July 01, 2009

日本史を一から。

このところブログの更新をサボっていたのですが実はネタは溜まっていて、まとめてアップデートしています。
今一番気になっていることは「日本史」です。
これまで日本史と私は非常に不幸な巡り合わせでした。
中学は途中で引っ越しをしたので、最初の学校では地理をやって、転校先の学校では1年で日本史半分、2年で残りの半分をやることになっていたため、結局殆ど日本史にお目にかかりませんでした。高校は地理と世界史を週10時間取っていたけれど、結局日本史は全く取らず。それで本当に常識知らずなのです。
いつかちゃんと勉強したいと思いながらもこんな歳になってしまいました。
このあいだ何となくふっと本屋さんの教科書売り場を覗いてみたところ、懐かしい教科書たちが。
一つは山川の「詳説 世界史」で、もう一つは河合塾が出している「実況中継」シリーズです。
この2つは受験生時代のわたしにとってバイブル的存在。特に実況中継には大変お世話になりました。
知らない人のために解説すると、実況中継とは塾講が喋っている内容をそのまま本にしたもので、年号や固有名詞というよりは、歴史の流れや重要な出来事を適宜説明し強調している本です。歴史は好きだけど年号など覚える気が全くなかったわたしにはピッタリ。これと横並び年表があれば、歴史の全体的流れがばっちり掴めます。
という訳ですが、一応過去に精読した世界史は素通りして日本史の本の方へ。結局実況中継の日本文化史と山川の詳説日本史研究という、教科書よりさらに分厚い参考書を買ってしまいました。(自分でこんなに本を買えるなんて、大人になって良かったな〜と実感した瞬間。)でも、結局教科書なわたしです。
会社の同僚に「日本史も知らないなんて全く常識がないので悩んでいる」という話をしたら、漫画や映画を見るといいんじゃないかと色々と紹介してくれました。でも、特定の人物とか出来事を知りたい訳ではないということに気づきました。わたしはゲシュタルト型なんですよね。細かい年号や人物はどちらかというとどうでも良くて、歴史を見渡した時に流れが変わった瞬間、出来事、流れを変えた人物、そんなのを見て、何が歴史を変えるのかを考えるのが好き。一つの出来事が如何に他の国の歴史に影響を与えるのか、そういった事例を積み重ねてみると、意思決定をする時にどんな側面を考慮しなければならないかが学べる気がします。
このところ友人と「日本固有の文化はなぜ或るときからフリーズしてしまったのか」という議論をしていたため、文化史のほうはあっという間に読みました。なにか答えがある気がして。
今は篤姫を見ていることもあり、教科書の江戸時代から読んでいます。江戸時代から現代までがなんと本の半分以上です。これまで漠然としか知らなかった詳細をつぶさに読むにつけ、今の日本の世の中は近代化されていると思いきや、半分は江戸の遺産が国を動かしているのだな、と理解してきました。だから教科書も江戸から急に厚くなるんですね(もちろん記録が沢山残っていて詳細が分かるっていうのも当然ですが。)江戸時代の政治の功罪っていうのも沢山あるし。
日本人っていうコンセプトや、日本を中央集権で治めることなどについて、色々と疑問も湧いてきました。
やっぱり歴史って面白い。

Transformer

先週観てきました。実は一作目が映画館に来ていたときも特に観る気がせず、2作目も全く観る気はなかったのです。
宇宙人が攻めて来て地球が危機に陥る、というハリウッド映画のシナリオに少し飽き飽きしているというのが正直なところ。どうせ最後は助かるんじゃん、みたいな。
ところが友人に強力にオススメされ、映画に行くことになったので1作目もDVD観ることに。
それがなんと、面白かった!
確かに宇宙人が地球に攻めてくるし、設定は随所に無理があるものの、単純にエンターテイメントとして非常に良く出来ています。観ているうちに思い出したのですが、わたし子供の頃は(子供の頃からと言うべきか)超合金ガンダムとか好きだったんですよね〜。自分では持っていなかったので、近所の男の子のおもちゃでよく遊んでいました。ガンダムが飛行機になったりとか、ワクワクする。
というわけで、この映画も確かに観ていると面白くて、もちろん喜んで2作目を観に行きました。
これは絶対映画館で観るべき!見終わった感想は、ディスニーランドで2時間スターツアーズに乗った感じとでもいいましょうか、とにかく迫力がスゴいです。映画館で「タイタニック」を観るほどではないですが、結構グッタリくる程です。観るなら絶対映画館。ぜひ是非。
唯一不満が残るとすれば、何故か敵は最新鋭の戦闘機とか戦車に変身するのに、何故か味方はベタなアメ車とどまり。敵の方が強いじゃん。

篤姫鑑賞中

話が前後するのですが、最近のマイブームは日本史です。そんな折、Tsutayaで篤姫のDVDを発見し、覚悟を決めて全部見ることにしました。去年色々な人に「面白い」と散々聞かされていたものの、ここ数年大河ドラマが余り面白くなかったこともあり、何となく敬遠していました。
このドラマ、確かに面白い!すっかりハマってしまい、このところ毎晩寝不足です。翌日仕事ができるギリギリまで夜更かしして観ちゃってます。困難な状況にあっても非常に前向きで、その型破りな行動を見ていると胸がスカッとします。別な時代に生まれていたらもっと様々な学問や体験を出来ていたかもしれないのに、日本の歴史の中でも一番閉鎖的な時代に生まれてしまったのが少し気の毒になってしまいました。
このところウィキペディアでも登場人物を調べたりして、すっかり詳しくなってきました。
ドラマで特に気になっているのが家定役の堺雅人さん。すっ頓狂な「うつけ」振りや一瞬まともに戻った時の表情がスゴい。やっぱり役者は「目」ですね〜。すっかりファンになってしまいました。30代半ばのようですが、ここ数年で実力が認められて人気が出て来ているようなので、今後も色々な作品で見られるかと思うと楽しみです。
篤姫のほうはまだ30話くらい。全部で48話くらいなのかな。ラストに向けてスパートかけます。

芥川龍之介

以前から考えていたのですが、日本人の作家で特に誰が好きかと聞かれたら芥川龍之介ではないかと思います。次点で宮沢賢治と幸田文。でも幸田文は随筆のみ読んだことがあるので、作家として(小説家として)興味があるかといえば、そうではありません。
芥川のことが一番最初に気になったのは高校のとき。教科書に載っていた短編を読んで何か心に引っかかるものがあって、その後田舎に眠っていた文学全集から彼の本だけを引き抜いてきました。この本は何故か箱を残して中身が紛失。残念で残念で諦め切れず、箱だけずっと捨てられませんでした。
最近(というかここ数日)、その教科書に載っていた短編がどうしても読みたいという気持ちが高まり、あちこち探しているのですが、それがどうしても思い出せないのです。彼の作品の中でも所謂「歴史もの」ではなく、子供時代の思い出を幻想的に描いたような短編です。タイトルがどうしても思い出せなくて、見つけられないのです。その教科書には確か何篇か作品が載っていて、「蜘蛛の糸」と「トロッコ」は覚えているのですが、このひとつはマイナーな作品だったのか。。。それとも、本当は芥川の作品ではなくて誰か他の人だったのかもしれません。挿絵ははっきり覚えているのに。
今欲しいものは「芥川龍之介文学全集」です。
それから、幸田露伴の「五重塔」を前から読んでみたいと思っていて、ついに手をつけようかなあと考えています。
マイブームは世の中の流れと全く関係なくやってくるので、書店に出向いても欲しい本が見つけられません。本当にAmazonにお世話になっています。