August 15, 2007

エンド・オブ・バイオレンス

エンド・オブ・バイオレンス
評価:★★★
ビル・プルマン,ヴィム・ヴェンダース

そんなに一生懸命観たっていうより、たまたまTV付けてたらやっていた、という感じです。しかもヴェンダース作品では超マイナー系。
実は「ベルリン天使の詩」を観ようとして2回とも寝てしまったという恥ずかしい過去を持つ私ですが、意外とこの作品は観れました。
ストーリーはなんだか良く分かりません。
LAが舞台で、ハリウッド映画のプロデューサーが失踪してしまい、その周りの人たちの生活に波紋を及ぼす、といった話です。
なんとなくいいなあ、と思ったのは、ヨーロッパ人がハリウッドを観ているその雰囲気、LAの乾いて強い光、とかかな。カメラワークはSuperbです。
主人公が「アメリカの最大の輸出品はパラノイアだ」と言った台詞が印象的です。パラノイアから映画産業も繁栄し、武器も売れ、外交も思い通り、みたいな感じ?
The HolidayのDVDを観ながらLAに行きたくなった私ですが、この映画をみてますますそう思いました。私にとってLAは青春みたいなノスタルジックな場所です。実際に行くより遠くから眺めていた方がいい、のかもしれません。

Scherenschnittes

切り絵つながりで、大好きなものたちを紹介。
とにかく好きなんですよ〜




So Swiss

実はわたし、切り絵が好きなのです。

英語ではPapercutting、ドイツ語圏ではScherenschnitte(チョッキンチョキンみたいな可愛い言葉)と言います。
切り絵といえば藤城清治さんなんかも大好きで、展覧会にも行ったことがあります。
ただ、やはり一番好きなのは白黒のシンプルなものですね。
基本は黒い紙を切るものですが、欧米にはWhite Workといって、白い紙を切り絵にするものもあります。

ヨーロッパ、ドイツ・スイス・デンマークなどでは、
昔から人のシルエットを切り絵にしたり、
農夫が真冬の趣味の一つとして景色を紙に切り取ったり、
幻灯のような形でお話を子供に聞かせたり、
と切り絵が親しまれてきたそうです。
今でもミュージアムや愛好家団体があったりして、
切り絵を楽しむ人がたくさんいる様。

デンマークなどでは切り絵のクリスマスオーナメントなどがあり、
元々すごく好きでデザインを集めたりつくったりしていたのですが、
ふとしたきっかけでスイス人の切り絵作家の本を見つけてしまい、
すっかりハマりました。
ヨーロッパの庶民の生活が片隅にデザインされているような切り絵です。
木々がすごく細かいので、いつも途中で投げ出したくなりますが、
段々形が出来上がってくるのは無上の喜びです^^
上の写真、左側は半年くらいまえに完成したノアの方舟のデザイン、
右側はイースターエッグのためのパターンで、ちっちゃいウサギが可愛いです。
右のは昨日フレームに入れたばかり。
小さいフレームがあれば、一つ一つ別々に入れて連作のようにしようかと思ってます。

いつもパターンをコピーしている本がA4サイズなので難しいのですが、
もっと大きい作品をつくってみたいなと思っています。

 

August 11, 2007

MacLifeはじめました

ちょっと前になりますが、

ついに買っちゃいました!
MacBook !
いまようやく手が付けられるようになって、
ペンタブレットやペインティングソフトを買ってみたり、
メールソフトを入れ替えてみたり、
楽しんでます。
Maclifeっていう雑誌が昔からありますが、
「マックのある生活」って言いたくなる気持ちがわかる〜^^
といっても学生時代や編集者時代はMacを使ってたけどね。
今のMacbookは格段に快適です。
そして、ブラウザはFirefox、メーラーはThunderbirdがオススメ。
MacでもWindowsでも互換性があるので、データがそのまま持ち越しできるようです。

最近思うのですが、わたしって結構Geekだなあ。
誇れることでもないけど、まあいいっか。
おたくってほどでもないし。

ケストナー・リバイバル

実家でぼーっとケーブルテレビを観ていて、
とてもステキな映画に出会いました。
ケストナーの児童文学、「エーミールと探偵たち
」と「飛ぶ教室
」って知ってますか?
わたしは子供の頃、いつも図書館で手に取っては挿絵の少なさに本棚に戻していました。
でもずっと気になっていた本。
現代のドイツを舞台に映画化されてたんですね。
2本立て続けに放映していて、どちらもすごく良かったです。
エーミールと探偵たち
」はベルリンが舞台。
エミールが仲間たちと協力し、ギャングに盗まれたお金を取り戻そうと奮闘します。
そして「飛ぶ教室
」のほうはライプツイッヒの寄宿学校を舞台に、少年たちと先生との交流を描いています。
どちらも子供がすごく可愛くて、ストーリーもキュートで楽しい作品です。
原作を読まなかったなんてもったいなかった、と思いました。
なかなかレンタルであるか分からないけど、もし見つけたら是非迷わず観てみてくださいね。

それから、楽しめたもうひとつの要素は子供たちが話すドイツ語かな。大人が話すよりも聞き取りやすいし可愛くて、ドイツ語を勉強していたときにこの映画に出会っていたら・・・と少し残念に思いました。
フランス映画でもこんな作品あるかな。

August 08, 2007

寂しい感じ

実家を売ることになったので、片付けに帰ってきました。
ちょっと寂しいな。10年ちょっと前に家族全員で見に来て、すごい気に入って即決!したお家なので。
外観はスペイン風でちょっとゴテゴテしてますが、造りもいいし、今でもお気に入り。
玄関を入ると2階に行く階段があるのですが、青い絨毯に白くペイントした木製のデコラティブな手すりがかわいい。居間も吹き抜けになっていて、中二階にキッチンがあるんだけど、キッチンから居間を見下ろせるようになっていて、同じように木製の手すりがついていて、オペラ劇場のバルコニーみたい。マスター・ベッドルームはローズ色で統一されてるし、お風呂に大きな窓があるし、松の木を引っこ抜いて植えたオリーブも大きくなったし、ほんとうに名残惜しいです。
でも、母が一人で住むには大きすぎるし、残りのローンも維持もお庭の手入れも大変なので、仕方ない。今までありがとう!って感じね。がんばってお片づけしようっと。

August 06, 2007

レミーのおいしいレストラン

レミーのおいしいレストラン
評価:★★★★★

すご〜く楽しみにしてて、金曜日にようやく観てきました。

*絶対にオススメ!*
最初から最後まで楽しくて、キュートで、パリって感じで、大好きな人と美味しいご飯を食べてるような気持ちになる映画です。
ネズミがパリでシェフを目指す、なんてとてもすっ頓狂な発想。
恐るべきクリエイティビティだと思います。
そして、さぞかし楽しんでつくった映画だろうな〜というのが画面から伝わってきます。
見終わったらパリのビストロに行きたくなっちゃいました。
好きなシーンがいっぱいありすぎて紹介できないので、とにかく映画館へ!

エンドクレジットの背景の絵もステキでした。
おまけとして、同じようにキュートなクレジット画面を楽しめる映画を紹介。

Lemony Snicket's A Series of Unfortunate Events : これもかわいいです。子供向け映画ですが、映画自体とても好き。
Nanny McPhee: これも児童文学の映画化作品です。絵本風のエンドクレジット。
Harry Potter and the Prisner of Azkaban: エンドクレジットも映画の続きみたいで、何か起こるんじゃないかとちょっと期待しながら観ちゃう
Charade: 一昔前まで映画のクレジットはオープニングに出すのが普通だったので、こちらはオープニング・クレジットです。グラフィカルでとってもおしゃれなアニメーション。この映画が特別ステキなのか、この時代のスタンダードだったのかはわからないけど・・・
Catch me if you can : やっぱり一番に思いつくのは、これ。Charadeに影響を受けたと思われます。オープニングだし、テイストも似ている。フランス人アーティストが担当しています。大好きです。

August 05, 2007

Only at the gate

身近な方々には既にお話ししてますが、
お盆明けから新しい職場で働くことになりました!
外資系の保険会社です。
大抵の人に「え?保険?」と言われますが、
個人的にはとても楽しみです。
ビジネスというものが好きなので、
いい会社でさえあれば扱っている商品は自分にとってそれほど重要ではない、
と最近思います。
IKEAの家具を売っていたときも、
もちろんウェブのデザインをしたり、家具の説明を書いたり楽しかったですけど、
データベースを作ったり取引先と交渉したり、のほうが面白い。
新しい職場は大きな会社だしプレッシャーも大きいですが、
自分のEquivalentがいないポジションなので自由にやらせてもらえるかな、
と期待しています。

今回仕事を探すにあたって、もっとデザイン寄りのところにした方がいいんじゃないかとか、結構悩みました。
でもやっぱり、自分の好きなものを自由に作って自己満足できるタイプじゃないんですよね。デザインとかばっかりやってると飽きちゃう。こんなの作ってなんになるんだ、ってしょっちゅう思っちゃう。
いい暮らしがしたいし世界が見たいし・・・それも歳とってからじゃなくて、今。
世の中を少しでも良くしたいという気持ちもあります。
だからこれで良かったんだと思う。
わかんないけど。
スポーツや音楽の才能は明らかにないし、演技とかもできないし、研究者とかにも向いてないし、でもモノを造るというカテゴリーでは自分に何かできるような気もする。
まあ、よくわかんないです。

July 19, 2007

タイトル

「戦略系コンサルタントのオフ日記」なんておこがましいタイトルが付いてますが、
わたしだって気になってたんです。
「コンサルタント」って言いながら、「ほんとか?」って疑いたくなるほど仕事の話題もないし、ここ最近は映画と本のブログばかりですからね〜。
タイトル、何がいいかな。

「いつも映画ばっかり観ています」・・・最近結構TVも観てますしね。ちょっと違うかな。
「お気に入りの紹介」・・・これじゃあ全然ウリがないですね。ただの日記って感じでつまんないよね。
「元コンサルタントの転職日記」・・・いや、もう転職活動は終わりました!めでたく!

うう〜ん、もう少し考えましょう・・・

Harry ☆=

実はいま世の中で何が起こっているかというと、
世界中のHarry Potterファンには夢のような1週間なわけです。
知らなかったでしょ。
わたしの周りのほとんどの人は興味ないと思いますが。

先週末に映画の5作目が公開され、
明後日は最終巻(英語版)の発売日!
これは、クリスマスと誕生日と結婚式がいっぺんに来たような感じだと思います。うん。
もちろん、先日曜日には一人で映画を観にいき、
7巻目はアマゾンで予約済み。
今6巻目を読んで復習中です。

ハリー・ポッターと不死鳥の騎士団
Harry Potter and the Deathly Hallows US Version Book 7


Harry Potterの本にはイギリス版、アメリカ版、それから各国の翻訳版がありますが、
本がここまでメジャーになったのは絶対、アメリカ版のデザインが効いている、と思います。(・・・わかんないけど・・・)
勿論、本家本元はイギリスですが、
アメリカ版のハードカバーのデザインがカワイイのです。
チャプターごとに挿絵もついていて、カワイイ。
Mary Grandpreというイラストレーターが絵を担当しています。
わたしはこの人の絵がすごく好き!
柔らかくてファンタジックなんだけど、いわゆるパステル調のファンシーな絵ではないところが。
パステルや鉛筆を画材に使っているにも関わらず、色使いやタッチに質量があり、光の使い方も抜群です。
ハードカバーは重いけど、持ってるだけで幸せな気分になります♪
一冊ごとに色のテーマも違うし、紙のカバーを外すと背表紙は布張りになっているし、なんか魔法の本、って感じです。
これは日本語の翻訳版ではありえない喜び。
これまで1冊だけ日本語で読んだことがありますが、登場人物の喋り方がイメージどおりじゃないし、振り仮名が一杯振ってあって雰囲気がぶち壊し。
それに多分、作者独特のユーモアのある言葉の言い回しが日本語には出来ないんだと思うのです。ストーリー自体が十分面白いので、翻訳してもそれは消えないけれど、文体の良さというものは伝わらないんじゃないかな・・・
英語だと早く読めないので、楽しみが長く続くのもいいです。
まだ読んだことないなんて人が万が一いたら、是非是非。

大人になってHarry Potter好き、と周囲に白い目で見られているわたしですが、
わたしだって最初は「ふふん、あんな子どもの本!」ってバカにしてたんですよ。
4巻が出た後で初めて読みました。社会人になってから。

ちなみに、映画の5作目はHarry Potter的には「まあまあ」くらいでした。
一つ一つ手を抜かずに丁寧に映画化されてはいますが、短すぎ!
多分本を読んでいないと、観終わっても「???」って感じのところが結構あると思います。
監督はDavid Yates。TVシリーズが多い人みたいです。
3作目(アルフォンソ・キュラソン)、4作目(マイク・ニューウェル)では監督の特徴が発揮されていて個性的な仕上がりになっていたので、TVドラマのような無難なつくりの本作にはちょっと物足りなさを感じます。
Order of the Phenixの醍醐味はHarryのAngerとAgonyとMiseryなので、
余りにもさらっとしすぎかな。
6作目もなんと、David Yatesが監督らしいです。ちょっとガッカリ。

本もそうですが、映画も3作目からが本番!
1と2の「いかにも小学生向け映画」を我慢して観て、
ぜひ3作目にたどり着いて欲しいと思います。
(1〜2作目は魔法用語と登場人物の勉強って感じ。)
わたしは3作目を観てアルフォンソ・キュラソンのファンになりました。
監督で映画ってこんなに変わるんだ、って知りました。
とくにHarry Potterシリーズは監督以外のキャストもスタッフもほとんど同じなので、
監督比較にとてもいい題材だと思います。

例えばマイク・ニューウェル監督は、ヒューグラント主演の「フォーウェディング」の監督。他には「モナ・リサ・スマイル」なんかもあります。
ヒューマンドラマが多い監督なので、同じHarryを撮ってもちょっとドキュメンタリータッチ。4作目のオープニング・シーンの描写なんかは、そのファンタジックじゃない様子が特徴的だと思います。
逆にアルフォンソ・キュラソンはラテン系らしく、音楽と映像がダンスしているような詩的な表現が特徴だと思う。
1〜2作目のクリス・コロンバスは「ホーム・アローン」など子供映画を得意とする監督なので、子供たちが超キュートに取れてますが芸術性は低い、って感じかな。

わたしにとってみると映画は、
「本当は皆に本を読んでもらいたいんだけど、こんなに分厚い本を6冊も薦めにくいので、せめて映画を観て良さを知ってもらって、ちょっと本も読んでみようかな〜、と思って本に挑戦する」ための宣伝塔みたいなものです。
6作目も是非是非頑張ってもらいたいものです。

July 08, 2007

緊急事態

今朝起きてみたら大惨事が発生。

なんと、顔中が蚊に刺され・・・(泣)
しかも、起きてみて分かったのですが、唇のちょうど真ん中を刺されて、なんかドナルドダックみたいな顔になってしまいました・・・(大泣)
というわけで、今日はフランス語も勿論お休みして一日お篭りです。
こんなに天気がいいのに〜 :(

実はわたし超蚊に刺されやすくて、小さいころから蚊だけが天敵です。
さっきネットで調べてみたけど、どうして一部の人が蚊に刺されやすいか良く分かってないそうです。研究して欲しいです、ホント。
家族が一個も刺されないのに、わたしだけ一晩で15箇所も刺された、なんてことはしょっちゅう。ただ、今のマンションに引っ越してきてからは虫と全く無縁だったので、油断してました。去年も刺されたのは直島に行ったときと(多すぎて対抗しきれず)、会社の近所のオープンテラスのお店でランチをしたときだけ(夏は絶対外に座らないと心に誓った)。しかも私はアレルギーがあるらしく、掻かなくても大きく腫れてしまうのです。

今朝起きてみたら窓が少しだけ開いてて、網戸してなかった・・・普段だったら蚊の音がすると一瞬で飛び起きるのですが、家では油断してたので起きれず。夢の中になぜかトランペットの音が出てきて、「なんでこんな音がするんだろう???」って思ったのをよお〜く覚えてます。う〜

みなさんも気をつけてくださいね!

July 07, 2007

Lucie Rie ルーシー・リーの陶磁器たち

Lucie Rie ルーシー・リーの陶磁器たち
エマニュエル クーパー
評価:★★★★

昨日六本木のTsutayaで見つけて一目ぼれした本。
オーストリア生まれ、イギリスでDameの称号を与えられた女性陶芸家の作品集です。
素材感のよさ、色使いのセンスのよさに虜になり、いくら眺めていても飽きません。
戦前にロンドンに工房を設け、戦後は器などをつくりながら生活のためにボタンを作っていたというのですが、このボタンもすごくステキなのです。
作品がオンラインでも見れますので、是非。
本には比較的カラフルな作品が集められていて、
ネットで見れるのはモノトーンのものが多いです。

House M.D.

House: Season One
評価:★★★★★

またまたドラマです。
実はプリズン・ブレイクよりもこっちの方が好き。
いわゆるメディカルドラマです。

皮肉屋で人と上手く接することができないハウスという医師と、
彼の同僚や部下たちがメインキャラクターで、
毎回難病を抱えた患者たちが病院に運び込まれてきます。
全体ではハウスの発言のせいで病院をクビにされかけたり、
という展開もありますが、あくまでも患者の診断が中心です。
難病患者なので、毎回病気の原因が良く分からず、何処が悪いのかも分からない状態。
ハウスの天才的なカンが発揮されるところがストーリーのクライマックスです。

なんでこのドラマが好きなのかな?と考えるのですが、
理由は(コンサルタントっぽく)3つ、でしょうか。
1つは、わたしも闘病生活が長かったので、
ERのような救急病棟を描いたドラマと比較して、ハウスのように病院の日常が描かれているドラマに親近感を感じる、ということかもしれません。
シーズン2では8歳で癌に侵されている女の子が出てきます。
検査の手順や器具のことにも詳しくて、看護婦さんやお医者さんとも友達のように話して、これってまさに8歳のころの私だな〜、と思います。
2つ目は、病気の原因が明かされる過程の鮮やかさ!
だからといって、そんなに簡単に分かるわけではありません。
仮説を色々検証してみて、ダメで、また考えて、の繰り返しです。
でもその考えるプロセスがコンサルティングっぽい、と思いました。
それを裏返してみると、コンサルティングが医療っぽい、いやむしろ理科学なんだな、と改めて認識しました。
で、ハウスのアプローチを見ていると、確かに思考力は必要なのですが、
その思考力はむしろ「カン」に近いもので、それはひたすら知識に裏打ちされたものです。その知識を並べ替えて、ひっくり返して、そこに鋭いカンを働かせ答えを見つける。
翻ってみると、コンサルティングというものも要は「知識」と「カン」なんじゃないかという気がするのです。本当にロジックなんだろうか。
医療の場合は、要は病気が治ればいい訳で、理由なんてどうでもいいって感じです。
そして3つ目はハウスの人間性そのもの、ですね。
わたしって結構こういう人が好きなんだな〜と思いました。
やるときはちゃんとやるんだけど、結構仕事サボるのが好きで、
患者さんと昼メロ見たりオフィスでゲームやったり。
上司から仕事を頼まれると「じゃあ外来2時間減らせ」と要求したりします(笑)。
周りの人に嫌われることも厭わず明け透けにものを言ったり、
だけどちょっと情にもろかったり、非常に人間的で魅力的です。
部下をいじめるのが好きで、いつも冷静で、非常にセクシーだな〜と思います。
プリズン・ブレイクのマイケルもカッコいいけど、
ああいう無鉄砲な人は私はあんまり好みじゃないですね。

まあ、そんなわけでFoxで毎週House M.D.を観てます。
これも超面白いです。
日本でDVDが出てくれればいいのに、と思いますが、
今のところアメリカからの輸入版(つまりリージョン1)しかありません。

June 25, 2007

日記復活します

気が付いてみたら、すごいブログをサボっちゃいました。

この間家探しをしたり(結局引っ越さないことに・・・たぶん)、
仕事探しをしたり(いまやっと面接中)、
十分睡眠をとったりして、かなり充電しました。
その間に色々と面白いものにも巡り会ったので、そろそろブログ復活しようかな、と思案中。
こんなに時間があるのに旅行も行ってないなんて、普通の私にしてはありえない感じですが・・・。仕事が決まったら来月くらいからフラフラしようかな。

May 10, 2007

Eye opener

パリの花/パリのフルリスト
評価:★★★★

フラワーアレンジメントの雑誌などは毎年一回は必ず買って目を通しています。植物の絵を描くのが好きなので、ふと気が向いたときにいつでも使えるように。最近、本屋さんにその雑誌が無かったので、代わりに何となく本書を手にしました。
ファッション・ジャーナリストとファッション・フォトグラファーのコラボレーションで作られたパリのお花屋さんの紹介本。ただそれだけの企画ですが、超センスがいいです、これ。似たような本は他にもあっても写真がイマイチだったりするので、当のお花屋さんだけではなく著者2人のセンスも一流なのではないかと思います。
植物、特に花が咲く植物は、茎や葉を含め様々な色が同居していて色のセンスを磨くのに非常にいいサンプルとなります。さすが、日本で手に入らないような様々な色とりどりの植物に長年接しているフルリストだけあって、ブーケの組み合わせの素敵さには脱帽です。
でもこの本が私にとってEye Openerである理由は、店内の写真。パリのお花屋さんはインテリア雑誌のようにカラフルなペンキで壁を仕上げてあって、多種多様な器に花を生けてあります。そうか、お花を生けるってそういうことか。と思ったのは、「花が大事なんじゃなくて背景と器が大事なんだ」ということ(正確にいうと、花と器、花と背景のマッチングが大事だということ)。極論すれば、生けてあるものは造花であろうがオモチャであろうがOK。花はメインディッシュではなくて、メインディッシュに添えられている飾り付けの一部。花だけが綺麗でもセンス良くは見えないのです。これはガーデニングでも、インテリア全般でも言えることだなあと思って、個人的にガツンと来ました。

文学史観にうなづく

新潮選書 世界文学を読みほどく (新潮選書)
評価:★★★★★

小説以外の本で久しぶりに夢中で読みました(文学論なのである意味、物語的ですが)。池澤夏樹さんが京都大学の文学部で、夏休みに行った一週間の集中講義を書き起こしたものです。7日間に亘り午前と午後ひとコマずつの講義でそれぞれ1作品、計10作品(加えイントロおよび総括)が紹介されています。
小説を読むのは好きですが、これまで文学論というものに全く興味を持ってきませんでした。「大学の文学部ってそもそも何のためにあるのか?文学部の教授って一生かかって小説の何を研究することがあるのか?」と思っていた訳です。文学も解釈の仕様によって世の中を読み解く鍵になったり、言葉の奥に現実を映す豊かな世界が広がっている、というのは正直驚きです。だって小説はそもそも人が創作したものであり、確かに時代の文化風土を反映しているかもしれないけど、時代を読み解くというのは大袈裟じゃないか、なんとでも解釈できるのではないか、人の作ったものをああでもない、こうでもないと穿り返すのは時間の無駄じゃないかと思っていたので。
子どものころからそう思っていたので、国語のテストなどいつも全然ダメでした。人が小説を解釈するのに正解なんてあるのか?と疑っていたせい。
正解があるかはともかくとして、解釈によってより豊かな世界に導かれるというのはあるかもしれない、と思った最初の経験はある映画です。「Prince & Me(邦題はなぜかプリティ・プリンセス)」という若い女の子向けのラブ・コメディがあって、普通だったら1回観て「ふうん」っていうくらいの映画なのですが、ある1シーンが好きで何度も観ています。それはシェークスピアのソネットの1文を主役の2人が議論する場面です。
主人公の女の子は医者志望で超努力家である一方、文学などは全く苦手で、(何故か)必修のシェークスピアの授業に苦労しています。シェークスピアの詩を読んでもさっぱり何が言いたいのか分からず、デンマークからの留学生(デンマークの皇太子という設定で、ある意味ハムレットと比喩を成している)に助けを求める。詩の解釈を教えてもらったヒロインは「だったらなんで最初からハッキリそう書かないの」とシェークスピアに対して腹を立てます。そこで彼が言うひとことが好き。「People rarely say what they mean. That's the interesting part」。超当たり前といえば当たり前ですが、でも確かにそうだなあと思うのです。また、朗読するシェークスピアの詩がとても美しくて、いつか読んでみたい、と観るたびに惹かれてしまいます。
(映画自体は、別に特におススメするほどではなくて、「こんなの何度も観てるんだ」と思われるのが恥ずかしいかも。演技もイマイチだし。米国Yahoo!Movies(?)では「Better than expected」と書かれていましたが。)

ともかくとして、本書では19世紀から現代までの海外著名文学書が紹介されています。全部いつか読んでみたいと思っていて先送りにしていたものばかり。パルムの僧院、カラマーゾフの兄弟、ユリシーズ、百年の孤独、など。どれも荒筋さえ知らなかったので、大まかなストーリー、何故その作品がすごいか、作者が何を考えてそれを書いたか、そこからその国(ロシアやフランスやアメリカなど)の時代のどんな空気が読み取れるか、が分かって非常に面白かった。小説の書き方というのも、語り手と登場人物との距離のとり方、小説に出てくる世界の区切り方で色々な手法があるものだということも新鮮でした(つまりこれが「文体」というものなのか!)。また、その距離感というのが作者の世界観、しいては時代の色を理解するのに効いてくる。池澤さんはそれらの作品を通し、この約170年間で人間の認識する世界観がどれ位変わってきているかと読み解くことを講義の目的とされていて、それもまた面白かった。
密度は非常に濃いですが、口述筆記形式なので大変読みやすい一冊です。これを読んで、上に挙げた4作品は読まなきゃ!と思いました。

>続きをクリックすると、映画のそのシーンのQuoteに。

May 08, 2007

スパイダーマン3

スパイダーマン3
評価:★★★

先週、会社の同僚と観て来ました。単純に面白かったです。1か2を観たことがある人は必見でしょう。そしてどうせ観るなら絶対に映画館で観るべし。眼が追いついていかないくらいスピード感のある映像が見物です。これはTVの小さいスクリーンでは全然迫力がでません。
そもそもマンガなので、細かいことを突っ込むのはダメ。主人公のかっこ悪いダメさ加減と一途さを楽しみつつ、テンポの良いストーリー展開に目を奪われましょう。
話は3部作としてまとまりがあり、「めでたしめでたし」という感じ。「もうさすがに4は無いでしょう」という同僚に対し、「いや、作ろうと思えば4も作れるでしょ」と話していたところ、噂なのか本当なのか2009年公開でアナウンスされていました・・・さすがに4は観に行かないんじゃないか・・・と思っています。

仮面の男

仮面の男
評価:★★★★

レオナルド・ディカプリオ,ランダル・ウォレス,ジェレミー・アイアンズ,ジョン・マルコビッチ,ガブリエル・バーン,ジェラール・ドパルデュー,アンヌ・パリロー,ジュディット・ゴドレーシュ

折りしも「仮面」つながりで余りにもタイムリーだったので(ガイ・フォークスの仮面をかぶったVと)、テレビでやっていた「仮面の男」も観てしまいました。実はこの映画、結構好きです。ディカプリオの映画の中では分かりやすくて普通に楽しめるし、ジェレミー・アイアンズやマルコビッチといった名優が超贅沢に脇を固めています。

原作者のデュマは子どものころ大好きな作家で、三銃士やダルタニアン物語などを夢中で読みました。Wikipediaで調べてみたら驚くべき怒涛の人生を送っていたことがわかり、密かに今マイブームです。劇作家として人気が出始めたころ、新聞の連載小説というものが発案され、それに目をつけたデュマは「モンテ・クリスト伯」や「三銃士」の連載を成功させました。莫大な富を手に入れたデュマはモンテ・クリスト伯の小説をモデルにした大邸宅を建て、そこですごい放蕩・浪費生活をスタート。築いた富は殆ど使い切ってしまい、死ぬときには何も残っていなかったそうです。そんな人柄がにじみ出ている数々の大冒険物語。ちゃんと読んだことがなかった「モンテ・クリスト伯」を読んでみようかと思っています。もう少しフランス語を頑張ると原書が読めるようになるんだけど・・・
ちなみに「仮面の男」で私が好きなのは、ダルタニアンの驚くべきダンディさと忍ぶ恋です。この人物の魅力が映画を支えているので、ディカプリオ扮するルイ14世はどちらかと言うと脇役ですね。

Vフォー・ヴェンデッタ

Vフォー・ヴェンデッタ
評価:★★★

ナタリー・ポートマン,ジェームズ・マクティーグ,ヒューゴ・ウィーヴィング,スティーヴン・レイ,スティーブン・フライ,アンディ・ウォシャウスキー,ラリー・ウォシャウスキー

マリアネッリが音楽を担当していること、そして公開当時かなり話題になったこともあって、Vフォー・ヴェンデッタを観ました。未来を舞台にしたコミック原作の映画で、雰囲気的にはバットマンとかそんな感じです。第3次世界大戦が起きてアメリカは無くなっていて、イギリスもファシズムのような恐怖政治に支配されている世の中。そこで政府に復讐を誓うV
という謎の人物がメインです。主人公はVに巻き込まれる女の子で、ナタリー・ポートマンが演じています。
全体的には「まあ、普通に面白い」というくらいでしょうか。
映画のオリジナル・スコアを期待していたのですが、あまり印象には残りませんでした。そもそもウォシャウスキー兄弟(Matrix)の映画なので、美しいメロディが期待できる作品ではないですね。本作の音楽と言えば、爆発シーンに効果的に使われているチャイコフスキーの1812 Overtureではないでしょうか。このシーンは大好きです。2回の爆発シーンがこの映画の見所という気がします。

Grilled Cheese Sandwich

全然どうでもいいことですが、The Devil Wears Pradaで主人公のボーイフレンドが作っているGrilled Cheese Sandwitchが美味しそうだな〜と思っていたので、レシピを調べてみました。アメリカではとってもスタンダードな人気メニュー。ピーナッツバター&ジャムサンドしかり、ただパンに何かはさんだだけで、和食やフレンチのような「食文化」を感じさせる要素は全くありません。でも美味しそうだったんだもん。

http://www.cooks.com/rec/search/0,1-0,grilled_cheese_sandwich,FF.html

要は、パンの間にチーズを挟んで、外側にバターを塗ってフライパンで焼くらしいです。

May 07, 2007

ホリデイ

ホリデイ
(出演 キャメロン・ディアス、ジュード・ロウ)
評価:★★★★★

最近映画館で観た映画その1です。みんなには2回目だとウソをついていましたが、実は3回観ちゃいました。映画館の興業収益をみると、世の中の人が映画館に行く回数は確か年間に平均一人1回未満だったと思うので、それを考えると私の行動って常軌を逸しているのかも・・・ でも宝塚や歌舞伎だって行く人は一杯行っていると思いますが私は一度も行ったことがないので、まあ、世の中そんなもんでしょう。
さて、ホリデイ。クリスマス映画ですが、ちょうど春休みムード漂う時期の公開だったこともあって、特に違和感無く休暇気分を味わえた気がします。
ストーリーはというと、キャリアも順調な30代の女性2人が恋愛に疲れ、ビバリーヒルズとロンドン郊外にある互いの家を2週間交換するところから始まります。休暇先の出会いを通じて自分を見つめ直し、新しい恋も見つける、というお話。なんかすごい紆余曲折とか困難があるというわけではなく、全体的にハッピーに、淡々と、順調に展開します。安心して観れるし、とても癒されます。
キャメロン・ディアス、ケイト・ウィンスレット、ジュード・ロウ、ジャック・ブラックという4人のメインキャストをイメージして脚本が書かれたこともあり、各人の魅力がとても活かされていて本当に適役でした。脇役の子どもたちやおじいちゃんもステキ。キャストはこの映画の魅力の1つです。
それから、何といっても私が好きなのは、この映画に出てくる5つの家です。アイリス(ウィンスレット)のSurry(ロンドン郊外)の家は信じられないくらいキュートだし、アマンダ(ディアス)のLAの豪邸も超ステキです。景色、家自体、インテリア、どれをとっても最高。LAの豪邸は家のインテリアのセットだけで100万ドルかかったらしいです。わたしが一番好きなのはマイルズの家かな。お庭に面してガラス越しに緑に囲まれた仕事場がLAらしくて、力が抜けた感じでいいなと思います。
それ以外に、アマンダの洋服も、音楽も、会話1つ1つも本当に良く出来ています。多分映画館で観た方が雰囲気が楽しめたと思いますが、見逃しちゃった人はDVDが出たら観てみてくださいね。
本当にホーム・エクスチェンジってあるのかな?私も1ヶ月くらいどこかに行きたいです。

近況

すごく久しぶりのエントリーです。なんとなくブログを書く気分でもなかったのでサボっていました。
夏くらいまでに転職することになりました。これまでうちの会社から転職された方々は、あるとき突然姿を見かけなくなって、気が付くと「本日で転職することになりました」というメールを頂く、という感じでした。なんていうか、わたしはその雰囲気が寂しくて、もう少しオープンに明るくやりたいな、と思っていました。以前勤めていた会社の同僚とも全然連絡を取っていなくって、いやな雰囲気で辞めてしまったので、今回はそれは避けよう、という思いから。ですが、職場の皆さんが超忙しそうにしているなか、一人でのんびり楽しそうにしているのも申し訳なく、「オープンに明るく」って難しいですね。
そういった色々な(?)ディレンマはある訳ですが、ここはひとつ「オープンに明るく」毎日遊んで、ブログでもその様子を楽しくお伝えしたいと思います。

毎日超のんびり生活をしています。今までヨガに中々行けなかったのですが、週に3〜4回は通おうかと思っています。映画も一杯観ています。幸せ♪ 夏の一番暑いときに転職をして、もとのバリバリキャリア生活に戻れない方に一票?!

April 22, 2007

好きなんだからしょうがない

古い映画、新しい映画、シリアスな作品、アクション・・・ホラーを除きどんなジャンルの映画でも大量に観ていますが、やっぱり一番好きなのはハッピーエンドのラブコメディ。先日トラックバックしてくださった方も「おこちゃま映画」と書いていらっしゃいましたが、確かにそうかもしれません。でも「好きなんだからしょうがない。」
という訳で、お気に入りの「おこちゃま映画」を恥も外聞も捨てて紹介。

1.Legally Blonde

日本語では「キューティー・ブロンド」などという全くセンスのない名前が付いていますが、原タイトルではLegally Blonde、ブロンドでバービーみたいな主人公の女の子が元恋人を追ってハーバードのロースクールに行く、ストーリーに掛けているようです。
ハッキリ言ってすごくおバカな映画ですが、正直言ってすごく何度も観ています。観るととてもパワーが出て元気になるから。カリフォルニアらしい能天気な大学の雰囲気、大学院の少しアカデミックな雰囲気、主人公の軽薄かと思いきや非常に芯の通った性格。
いつも元気をくれます。それに、リーズ・ウィザースプーンは大好きな女優。軽い役も、『ウォーク・ザ・ライン
』のジューンのような難しい役もこなす演技派です。
ちなみに続編も出ていますが、こちらは残念ながら見る価値はありません。
ちなみに、ルーク・ウィルソンがステキです。アメリカ的な感覚でいう「本当にゴージャス」ってこういう人だと思う。ただ残念なことにお兄さんのオーウェンほど頭が良さそうでも才気に溢れている訳でもなく、俳優以外の職業についてたら全然成功しない人だろうな、と思います・・・

2.Princess Diaries
1&2
ディスニーの子供向け映画。同名のティーン小説が原作になっています。主役のアン・ハザウェイは最近『プラダを着た悪魔
』ですっかり有名になりましたが、もっと若い頃こんな役もやっていたんですね。
私がこの映画が好きな理由は、「ある日突然、王女様だったことが発覚する」お伽話にあるというよりむしろ、王妃役で出ているジュリー・アンドリュースです。子供の頃、ちゃんとまともに観た初めての映画が「サウンド・オブ・ミュージック
」と「メリーポピンズ
」で、それ以来彼女の大ファン。本当に気品があって、話し方も立ち居振る舞いも素敵でため息が出ます。「自分が年をとったらこうありたい」(もちろん無理だけど・・・)と憧れてしまいます。せめて、わたしもこんなお祖母様が欲しい(無理だけど・・・)。
ストーリーは、完全にティーンエイジャーの女の子向けです。大人の男性にはおそらくつまらないと思います。でもわたしは大好き。
ジュリーの昔の作品、サウンド・オブ・ミュージック、メリーポピンズ、そしてチキチキバンバンは、万が一観たことのない人がいれば必見!

3.You've Got Mail

すこしまともになってきました。これをおこちゃま映画と分類すると怒る人もいるかもしれません。メグ・ライアンとトム・ハンクスが反発しながらも惹かれあう2人をコミカルに演じています。
監督がNY在住、NY大好き人間であることもあって、NYの魅力が存分に描かれています。加えて、街の小さくキュートな本屋さんと大手書店チェーンとの戦い、というストーリーも、街づくりを専攻していた者としてはグッと来ます。
スクリプトもとてもよくて、本当にキュートで幸せな気分になれる映画です。まだ観ていないなんていう人がいたら、今すぐDVDレンタルしに行きましょう。

4.ファミリー・ゲーム

これもディスニーの映画です。教えてもらって観てみたらとても面白かったし、子供時代のリンジー・ローハンが信じられないくらいキュートです。
双子の姉妹がメイン・キャラクター。両親が離婚してそれぞれアメリカとイギリスに住んでいて、双子も生まれたときからバラバラに育ったという設定。お互いの存在を知らずに大きくなって、ある日サマーキャンプで自分にそっくりの子に出会い、姉妹だということを発見、入れ替わって家に帰るというお話です。とにかくリンジーが可愛いということに尽きます。
ちなみに脚本は監督のオリジナルで、同監督が今公開中の「ホリデイ
」も脚本を書いています。ホリディも家を交換するお話なので、似ているといえば似ていますね。

多分まだまだありますが、とりあえずこんなところで。

プライドと偏見

プライドと偏見
評価:★★★★

This is one of my very very favorite films. 

ベスト10に入ると思います。
(といいつつ、ベスト10フィルムが10本以上ある気がしています・・・)

子供のときにある程度文学作品を読んだ人なら大抵めぐり合っている『高慢と偏見』。
もちろん皆話は知っていますが、ストーリーどうこうではなくこの映画は必見だと思います。
原作も日本語だと上下巻になってしまうくらい長く、かつてBBCが作成しベストセラーになったTVドラマでも12時間という長編(放映時間にはイギリスの街が閑散とした、という伝説的な噂もあり)。それをなんとこの映画では2時間に収め、しかも短さを感じさせない素晴らしい台本&編集となっています。
この映画が超おすすめである理由はキャスト、映像、音楽にあります。
これまでジェーン・オースティンの作品が映像化されたものをみると、大抵はキャストが少し年齢オーバーでいまひとつイメージとしっくり来ませんでした。おそらく高名な文学作品を演じるのに、それなりに実績のある俳優を使っていたという理由からかもしれません。でもこの時代のイギリスで「結婚適齢期を過ぎつつある年齢」といえば20そこそこであって、どう見ても30代の俳優が演じるには少しミスフィットです。
それはともかくとして、主役のキーラ・ナイトレイ、お父さん役のドナルド・サザーランド、それ以外の配役もとてもイメージどおりで演技も素晴らしいです。
また、おそらくこの映画の評価が非常に高い理由は、その映像表現の巧みさにあると思います。重要シーンごとのつなぎ目に配置された情景描写の映像が息を呑むほど美しい。
たとえば導入部分で主人公のエリザベスを追ってカメラが家に入っていく撮り方、ブランコに乗りぐるぐる回っている視線の撮り方(上手く説明できませんが、観ていただければ分かると思います)、エリザベスが明け方に鏡を見つめながら段々外が明るくなっていく様など、印象的な映像シーンも沢山あります。
最後に、音楽。サントラがすごく良いです。サントラを全部作曲したのは若手のダリオ・マリアネッリという映画音楽専門の作曲家で、それをジャン=イブ・ティボーデという(有名らしい)ピアニストが演奏しています。マリアネッリはここ数年で色々な映画のサントラを手がけているらしく、サントラつながりで映画を観てみるのも面白いかも、と思っているところです。他の作品としては「Vフォー・ヴェンデッタ」などもそうらしいです。
とにかく完成度の高い音楽。初めてサントラのCDを買ってしまいました。

というわけで、美しい映像や音楽が好きな方には特にオススメの映画でした。

***
追記
最後のシーン、エリザベスがダーシーと結婚する承諾を父に請うところがとても好きです。父親の台詞:「I cannot believe that anyone can deserve you, but it seems I am overruled」が何とも、涙が出るくらいいいフレーズだと思います。

C'est la vie

この週末のテーマは映画と料理。
体調を壊したこともあり、
大量の食材を買い込み映画を山ほど借りて、
家にお籠もりです。
なので、沢山映画のレビューをしたいと思います。

ちなみに、最近母親がオレンジページが出している「基本のイタリアン」を持っていたことに触発され、
同じ本を買ってみました。
この本、たったの600円ですが、とてもよいです。
早速トマトソースをつくり、ナスのトマト焼きを作ってみました。
今日はおやつにプリン、それからアンチョビとキャベツのパスタに決まりです。
めったに料理はしませんが、一応ちゃんと作れるんだぞ。
I can cook, but I don't cook・・・っていうところでしょうか。
でも、美味しいものは人生の重要な楽しみの一つですからね。

April 18, 2007

ハイ・フライヤー−次世代リーダーの育成法

ハイ・フライヤー―次世代リーダーの育成法
評価:★★★★

仕事以外の本で久しぶりにちゃんと読みきった一冊です。

とても面白かった。

経営のリーダーシップ開発について二つの考え方が整理されています。
ひとつは、リーダーシップや経営能力(“Good stuff”)というのは生まれつき備わった才能であるというもの。会社の役割は、能力のありそうな社員を様々な場でテストし、いわばネガティブ・チェックをして振り落としていくことにあります。最後に残った人が経営幹部になる、という訳です。
もうひとつは、リーダーシップは生まれつきではなく、人材育成によってCultivateされていくものである、という考え方。もちろん生まれつき向いていそうな人はいるけれども、いくら才能があれば成功できるというわけではない。当人に足りない経験を特定し、業務を通じてその経験を積ませていくことが会社の役割である、というものです。

世の中の多くの会社、特に欧米型の会社が前者のやり方で経営者を決めているのに対し、『ハイ・フライヤー』では後者の考え方を取っています。それは「CEOにまで上り詰めてすぐに失脚する人材(脱線者)が多い」という事実が気になり、事例研究をした結果であるそうです。もともと才能が有り、しかも長年に渡って様々なテストを潜り抜けてきた人材が、CEOになったとたんに失敗するのはどういうわけか、選び方が間違っていたのではないのか、という疑問を出発点としています。
研究の結果浮かび上がったのは、ネガティブ・チェックで経営者を選び出すということはつまり、確率論的に失敗せずにトップまで到達しただけであって、その人材が本当にどんな状況でも対応できるのかは分からない、ということ。また、周りが振り落とされていく中で成功を続けた結果、傲慢で人のアドバイスを聞かない人になってしまう確率が高いということ。
そうではなく、会社はポテンシャルのありそうな人材に対して、当人がこれまで経験していない分野で新しいチャレンジを与え、失敗から学ばせ、成長を促すべきである、と著者は説いています。そういった人たちをテストで脱線させてしまっては、必要な経営人材を必要な人数確保できず、結果的に会社にとってロスが大きいからです。
一番大事なのは「生まれつき」であることではなく、「新しい経験から学ぶ力」と「積極的に周りのフィードバックを求め、フィードバックをポジティブに受け止める力」だというポイントは、自分にとってもとても参考になりました。

Sea Change

BeckのSea Changeというすごく好きなアルバムがあるのですが、これがいわゆる慣用句であるということは知りませんでした。
DRMについての記事(Sony Blunders With DRM Again)を読んでいて"sea change"という表現に出くわし、意味を調べてみたところ大発見。
スペースアルク:英辞郎検索結果
シェークスピア(『テンペスト』)の造語だったんですね〜。大転換、大変貌、といった意味だそうです。語感、由来や意味がステキで、お気に入りの言葉に仲間入りです。

April 16, 2007

ディープ・ブルー

ディープ・ブルー
評価:★★★★★

「海の世界がいかに多様であり、相互依存で成り立っているか」をテーマとしたBBC制作の長編フィルムです。ナレーションはハリー・ポッターの校長先生役で一般に知名度も上がったMichael Gumbonが担当。ただガイドやナレーションは極ミニマムに留まっており、生き物たちの生態が淡々と迫力の映像で描かれています。

映像が綺麗そうだな、と思ってレンタルしてみましたが、「綺麗」なんてもんじゃないです。「ビューティフル!」「ファンタスティック」でも弱い、「マジカル」くらいあげてもいいんじゃないでしょうか。どうやって撮ったかわからないのですが、自然の美しさが存分に表現されています。
普通の生き物ドキュメンタリー(よくNHK特集で観るような)と違うのは、同じイルカでも沖のほうをちょろちょろぱっぱっと泳いでいるようなところを撮影しているのではなく、沖合いの「これぞ海本番」の真っ只中なので死ぬほどイルカがいるんですよ。イルカが何百頭も一斉に泳いでいて、誰に指示されたわけでもないのに回転ジャンプを競い合っていて、「生き物の楽園」って感じです。
サメも気絶しそうなくらいウヨウヨ。海の深いところから水面に向かって数え切れないくらいのサメが気持ち良さそうに泳いでいるシーンに身の毛がよだちます。
世界は小さい、などと言われていて地球が狭く感じている今日この頃、こんな生き物の世界があると現実感を持つことが出来なくて、どこか別の世界の話のようです。

April 14, 2007

レディ・イン・ザ・ウォーター

レディ・イン・ザ・ウォーター

評価:★★
これも以前から気になっていた映画。
なぜ観たかったかというとChristopher Doyleがカメラワークを担当しているからです。
NYのフィルム・スクールを出て映像や写真を撮っている友人がいるのですが、
彼が注目しているというCinematographer(映画のカメラワークをする人、いわゆるカメラマン)の一人がDoyleです。
話の筋自体はハッキリ言って全然良く分からないのですが(面白くないっていうほどでもないんだけど・・・)、映像はとても良いです。
具体的に言うと、
1.視点が面白い
恐らく殆どのシーンが誰かの視点で語られているという点です。
通常映画は情景描写的なシーンが結構多く、特に誰かの視点というわけではなく登場人物の動きが分かる撮りかたをするんですよね。この映画は主人公の視点、ムシの視点、イヌの視点、鳥の視点・・・など、必ず誰かが観ている気分になります。
2.色が綺麗
説明の必要はないかと思いますが、個人的にカラースキームがある映画というのはとても好きです。
3.1と関連して、最後のシーンが水の中から主人公を眺めているところで終わるのが新鮮です。とても印象深い。
というわけで、もし映像を勉強している人がいれば、結構おススメの映画なのではないかと思います。ストーリー的には★★くらいですが、映像がよいので3つにしました。

気分転換

フラ語の勉強を始めて早2週間強。
サイコーに楽しいです。
高校・大学のときは文法や単語を覚えるのが大嫌いでしたが、
今の心境は「ただ覚えればいいなんて、そんなお得な勉強法があったか!」という感じです。
仕事の方は本を読んでも勉強しても一朝一夕に力が付く訳ではなく、
トライ&エラーを繰り返しながら悩みに悩んでコツを掴んでいく、というものです。
毎日そんな感じで悩みながら仕事をしているので、
週末に語学脳を使うことはモノスゴク気分転換になることに気付きました。
言語を司るのは左脳だといわれていますが、
もしかしたら言語を学ぶ方は右脳なんじゃないかと思ったりします。
言葉の勉強はひたすらパターンを覚えて組み合わせ、相手の言葉を聞きながらパターン認識をして直感的に反応する、ことの積み重ねですよね。
文章を書いたり論理立てて考えたりとは全然違う作業。
コレハイイ、と結構嬉しい今日この頃です。

April 12, 2007

昔の覚え書き

わたしはいろいろなノートやスケッチブックに走り書きするクセがある。
昔のスケッチブックをめくっていて何となく取っておきたい言葉があったので、ここにメモ。

The story will never end, until your life is over. Or even after your life is over, the story continues...

自分より能力のある仲間に囲まれて刺激を受けつつ自分を高めていくこと、
そしていつか自分もそのような刺激が与えられるような人物になること

Blue moment
夜景を撮るときに一番綺麗に写る時間
照明と照射が均一
照明を計画するとき、たそがれ時からイメージして、明るい時暗い時へ振っていく
(面出薫さん大学の照明の授業より)

いつか、
わたしたちは別々のフィルターを通して同じものをみているみたいね、
と言ったことがあった
今では別々のフィルターの向こうに別々の世界をみているかもしれないけど・・・
同じものでできているのに、
1人は冷静で複雑ですっきり
もう1人は熱くてシンプルでぐちゃぐちゃ

Loneliness makes me blind.

Gone is the despair and self-discrimination
Begins today sky-rocketed optimism and self-determination.
Hello, my life.


都市はレイヤーではない
テクスチャーである
公園に憩いというような概念、あるいは機能だけを割り振ったところに近代都市計画の問題のひとつがあった
都市中での緑地の考え方。リラクゼーションだけの場所ではない。役に立たないものはオープンスペースではない
(なんかの都市計画の本のメモ)

「ランドスケープは犠牲者でもないし、都市に対立するものでもないし、人々を癒すものでもない。食われてしまうべきものだ。」アドリアン・ヒューゼ West8

If cities are not evil, urbanity does not have to be contained by nature. Nature can evade cities, and cities can fight against this evasion. This does not mean that cities can spread out anywhere, but that it is time to stop thinking that the Nature and Cities are two distinct concepts. The way of planning is on the verge of transition.

「ランドスケープ・デザインという言葉は“Politically Correct"なのでランドスケープ・デザイナーは高く評価され、地方自治体から仕事を依頼されるのです」(Rem Koolhaas)
「ランドスケープ・デザインはアーバニズムを生み出すもうひとつの方法なのでしょうか」(グルー)

伝統的な職能のカテゴリーに留まっている限り、新しい道を見つけることは難しい

自分の心をとらえたものは他の人たちも魅了する

Love, actually, is all around us. (very famous quote!)

April 10, 2007

初授業

先週末、はじめて日仏学院の授業に行ってきました。

超緊張。
これまで2週間くらい、ヒマを見つけては文法のおさらいをしようと努力したのですが全然間に合わず、「ぶっつけ本番」のような感じになってしまいました。
クラスは20人弱くらい。初めに自己紹介をしたところ、日曜クラスのせいか殆どの人が社会人で、しかも私のように「大学でやっていました」というレベル。同じだ、良かった!
もう2年くらい日仏学院に通っているという人も数名いました。
私は1年で何とかできるといいな〜。
さすが英語と違って何か思うところのある人が習いに来ている感じで、フランスに留学するだとかファッション関係の仕事をしているだとか、カッコいいですね。
先生もカッコよくて、ニキータをもっとマニッシュにしたような女性です。
3時間授業は長いかなと思いましたが、とても楽しかったし意外とスグでした。
来週がとてもたのしみ。

ちなみに、授業から帰ってきたばかりのときはかなりエキサイトしていたんだけど、週末ずうっと時間と競争しながら仕事をしていたので疲れ切り、日曜日なんて遥か昔の気分です。

Anyhow,頑張るぞ!

April 07, 2007

Don't let anyone decide what you do

かつて私に「自分は今までやりたくない事は一度もやったことがない」と言い放った男性がいました。大学でずっと教えていたり、革新的な教育プログラムを立ち上げたり、記事や本を書いたり、別に楽なことばかりやってきているようには見えなかったので驚きました。でも大学で同僚の先生たちと対立するのも彼にとってはストレスではなく、むしろ好戦的な彼は相手を打ち負かす格好の場であったようです。締め切り前にどど〜んと仕事が増えると、新しいPCを買ってパソコンに向かいたいモチベーションを上げる(笑)、など、実は色々工夫はしている人でした。

見た目もオジサンなりに超かっこよく大変魅力的である一方、「若いころお金のために結婚した」というこれまた驚くべき事実を隠し持っていた、何とも言えない人物です(もう今は音信不通だし、日本語読めないのでばらしちゃう。実際いるんですよ、こういう人々は。稼いでいる皆さん、男性も女性もしっかり自覚しておいてくださいね)。
その人がまだ若かった(今より!)私にアドバイス的に言ってくれた一言が、「Don't let anyone decide what you do」です。本人は相当酔っ払っていたので、言ったことを覚えているか疑問ですが。仕事を選ぶにも、既に職についていてその範囲で何をやるか決めるにも、「相手が君を選ぶんじゃない、君が相手を選ぶんだ」ということ。
それをどこまで実践できているかは別として、心がけとしては常にそう思うようにしています。自分で選んだ状況であれば文句は言わない。嫌ならなんで辞めて自分で道を切り開かないんだ、という風に。誰かに決めてもらったという意識が働くと、自然とその人に文句が言いたくなるわけです。
実は今のクライアント社内でも会社に対する不満が噴出している部署があるのですが、そんなに嫌なら何で自分で何とかしないんだ、と思ってしまう訳です。嫌ならさっさと辞めればいいのに。社会に出てからこのかた常に驚かされるのは、会社や経営者に対する不満の大きさです。(苦労して会社をやっている父を小さいころから見ているので、なおさらそう思うのかもしれませんが。)
自分がやりたいからやる。そのためにはまず「自分がどうしたいかをハッキリさせる」ことから、ですね・・・

April 05, 2007

The whim strikes me

Whim <英辞郎> 思い付き、気まぐれ◆思い付きが「突然」であることを強調する

I will call you whenever the whim strikes me.

好きな言葉シリーズはじめました。続けていくと「好きな言葉アーカイブ」ができると思って。英語であることが多いと思います。

April 04, 2007

今気になっているもの Part2

それは、これです。
蛙男商会

TOHOシネマでは予告編が始まる前、上映中のマナーに関するコマーシャルなどを流しているのですが、ちょっと前に「鷹の爪」というアニメが使われていました。
そのときはふう〜ん。と思ったくらい。
あと、古墳のキャラも見かけたことはありました。へんなの、と思ったくらい。
(なんせTVを見ていないので、私の情報源は映画館・・・)

今日これまたBusinessWeekの記事を読んでいて、Ryo Onoという日本人のクリエーターについて知りました。もしかして、皆さんとっくに知っていた話かもしれませんが。
すごいな〜と思ったのは、「これからは自分でコンテンツを作るクリエーターになろう」と決めた時点で生活費の低い島根県に引っ越した、という点です。この発想力と思い切り。これだけで大物になれる素質の片鱗が見えます。
IT時代になってサテライトオフィスやグローバルなワークシェアリングが可能になった、とか言われているわけですが、実際それをやっている人ってとっても少ない。結局は「近くにいないと仕事にならない」とか「会って話さないと」「地方では新しい情報が入ってこない」などと言って東京から出て行けないじゃないですか。うちの会社だって東京になくてもいいんじゃないか、と思ったりするのですが。もちろん、小野さんは一人だから身軽ですが、すごく勇気がいる決断ですよね。
な〜んて言いつつ、やっぱり一番気になるのは「島根県」ですよ。わたしも一時期(4ヶ月くらい)松江に住んだので大変思い入れがあり、自分から島根県に移り住み、しかも大成功を収めた、と聞くとなんだかわくわくしちゃうのです。松江は「東京から遠い」以外の全ての点において、住むには本当に良いところです。「東京から遠い」のだって飛行機乗り放題なら全然問題ありません。自然の景色も街の景色も良いし、食べ物は美味しいし、夏もそれほど暑くないし、物価は安いし、人のネットワークやコミュニティがあって、突然一人で移り住んでもどんどん色々な人と知り合えます。ユニークな人なら簡単に地元の有名人になれる。凄いところです。
東京で苦しい思いで頑張りながら芽が出るのを待っているクリエーターの皆さんには、すごく新しいライフスタイルだと思うのです。そういう人がどんどん島根に移住して、島根発で面白いビジネスが起こっていったら・・・・。なんだかわくわくします。

今気になっているもの

BusinessWeekのPodcasterについての記事を読みました。
PodCastの中には人気が出てビジネスにつながっているものも出てきているよう。ただ、その数は55,000分の100程度だそうです。
なぜかというと、PodCastに広告を上手く出す仕組みが整っていないからなんですね。
当初の狙いとしては新しいマスメディアの一翼を担うことが期待されていたわけですが、ふたを開けてみると相当セグメント化されたターゲット・オーディエンスであることが分かった。ということで、どのように広告を展開して行ったらいいか未だ模索中とのこと。

でも、人気のPodCastになるとデイリーで5万ダウンロードとかあるそうです。それだけあれば既にヘタな雑誌より効果がある。しかも、雑誌の公称部数はかなりサバ読まれているので、効果的には10数万部サーキュレートしている雑誌と同じくらいなのではないかと。今後の展開を見守りたいと思います。

特に人気があるものとして紹介されているのはこんなPodcastです。
RocketBoom
Video Podcast

Grammer Girl's Quick and Dirty Tips for Better Writing
1日数分でライティングのティップスを伝授

MuggleCast
ハリーポッターファンによるポッドキャスト