December 27, 2012

ていねい


年末差し迫ってきました。皆さんいかがお過ごしですか?わたしは何故か連日具合が悪く、会社に行ったり休んだり、夜中に目が覚めたり、色々しています。大掃除は明後日から。年末年始はamirisuの仕事。
今年は年賀状、出せそうにありません。先に、ごめんなさい。
敬愛する松浦弥太郎さんにしてみたら、年に一度のご挨拶をしないなんて、と言われてしまうかもしれません。
でも、本当に目指したいのは「ていねい」な生活。
作れるものは自分で作り、直せる物は直し、磨ける物は磨き、本を読み、周りの人を大切にする。生きて行くということは、それを意識しなくても楽に行えるための修行なのかもしれません。


一番上の写真は、1年ほど前に蜂蜜漬けにして、カビが生えずにちゃんと生き残っていたレモン。風邪を引きそうだった時に思い出して飲んでみたら、すっごく美味しかった。
それで、今年もレモンを一箱買って漬けようかと思っています。

下の写真は、わたしのウールお手入れセット。
洋服のブラッシングをしたり、毛玉を取ったりするのが好き。
お休みの日のお昼間、その週に着たセーターを大抵まとめて片付けます。すぐに仕舞うと湿気がカビを呼んでしまいそうなので、結局溜まってしまうのです。でも明るい光りのなかでセーターの状態をチェックし、お手入れをするのは楽しい。ウールという素材について詳しくなるにつけ、セーターの選びかたにも気合いが入るし、大事にしたいと思う。
そして、毛玉だらけの洋服を着ている人が、非常に気になります。


でも、ていねいって時間がかかる。
日々のなかで何を省いて何に時間をかけるか、その選択が上手くなりたい。

December 25, 2012

Dark Knight Rises

このブログ、かつては映画レビューのブログだったのに、最近すっかり編み物系、そして私の放浪癖をして皆様を驚かせるという場になっているようです。
本当は以前のようにロードショー映画を全て映画館で観るという習慣を守りたいのですが、なんせ時間がなくて。引っ越しをしてからというもの、深夜映画館から歩いて帰れない、というのも大きく起因しています。次回引っ越す際は、考慮したいと思います。
そんな理由で、バットマンシリーズの最新作も映画館で観れず、とても後悔しました。近頃ようやく家で観て、それからもう一度Returnsから見直し、クリストファー・ノーラン監督(1作目の時には自分より年下だったということにも驚きつつ)の力量にあらためて感心。カメラワークがすごいし、3作そろえてみると、話が良くできているんです(彼が脚本も担当)。3作目はとても悲しいです。

バットマン、アメリカに住んでいた従兄弟がお土産でくれたVHSを小学生のときに何十回も繰り返し観て、これで英語のヒアリングを鍛えたといっても過言ではない、とても愛着のある作品です。プリンスのサントラもすごいし、ジャック・ニコルソンの演技、ダークなウィットが散りばめられたティム・バートンのセンス、どれをとっても秀作です。
所詮コミックだから、クレイジーだけど。
Have you ever danced with the devil in a pale moon light?
台詞だって覚えています。

マイケル・キートンが主演した続編はまだいいとして、その後の何作かは最初のスパークルがなくなってしまって相当詰まらなかったのですが、2005年から始まった新シリーズ、やっぱり面白い。しかも主演が、小学生の時にファンレターまで書いたことのある、クリスチャン・ベール。全然アクション映画でヒーローを演じるようなタイプじゃない彼の抜擢が、この映画に深みを与えている気がします。やっぱりヴァル・キルマーじゃだめでしょ。
今日風邪でぼーっとしながら、ヒース・レジャーの遺作となった前作、Dark Knightを観ました。これまでヒースがこの役のせいで自殺しちゃったのではないかと思うと悲しくて、DVDを持っているにも関わらず1度しか観ていなかったので、正直すごく新鮮でした。
カーアクション、ビルの屋上から飛び降りるシーン、爆発、ほとんど実写で撮ったというのに驚き。命懸けの(そして莫大な資金をかけた)こだわりです。

さて、長々と書いてしまいましたが、次回作まで何年も待てない!というフラストレーションとともに締めくくりたいと思います。前作で結局ジョーカーがどうなったのか明らかにされず、しかもロビンが登場したことで、絶対続きがあると思うのですが、まだ監督や俳優のラインアップには予定されていないようです。この際、映画が早くプロダクションに入れるよう、仕事を辞めて手伝いに行きたいです。

隠れコウモリファンより。

It's like jumping out of the closet, but I've been a HUGE Batman fan and a Christian Bale fan since I was 10.  I literally watched the first movie several dozen times and memorized all the lines.  I wrote a fan letter to Christian when I was 11.
All these had come together in the recent Batman Returns/Dark Knight series in 2005, and you can imagine the depth of my regret for missing the latest installment in the theater (for I was too busy with launching amirisu - which was, well, totally worth it.)
I watched the Rises several days ago on BlueRay, was quite impressed (and at the same time very sad), and has been re-watching the prior ones these days.
Today I took a sick leave (somehow I got cold, which is really unbelievable, because I have been eating yogurt every day without fail) so I watched the Dark Knight in the afternoon on my couch.  (Because I was extremely sad about it being the last Heath film, I could not bare watch it again, not until today. )  It was fantastic - all those action scenes shot in live action - incredible.
Then I noticed, we really don't know what happened to Joker after that.  There must be a sequel, right?  It seems there is nothing "bat-related" queued in Christopher Nolan's pre-production projects, and I am frustrated because I cannot hardly wait for another few years.  I might be dead by then.  I feel like just quitting my job and go out to the Hollywood to help out in whichever way I can - well, I can build architectural models, can sew, can knit (yeah, of course), and can draw.  Can I help?

Holiday Knitting 今日の編みもの


余りにも寒くなって来たので、家履き用の靴下を完成させました。本当は登山用というかスキー用。猪谷さんの靴下です。踵と爪先が4本取り、他は3本取り。超温かいです。
寒いと思ったら風邪を引いていて寒気がしていたのもあったようで、これがあって助かりました。
Since it has gotten so cold, and dug up this work-in-progress socks and finished knitting the 2nd piece.  The pattern was intended for skiing socks, so it is incredibly warm.  It turned out to be that I caught cold, so the pair of socks is saving my life.


それから、帽子。
編みかけだった物を一旦解いて、京都旅行の往復で編みました。解いた御陰で大きさがちょうど良くて、気に入ってます。
And this hat.  I was knitting with 6 petals but it was getting too big.  So I unraveled the whole thing and remade this in almost 2 days during our Kyoto trip.  It fits perfectly and I am glad I made a good use of this yarn -  a gift from my friend.

最近のマイブームは帽子を風船でブロッキングすること。
お皿でもいいんですが、丁度いい大きさのお皿ってなかなか無いので、風船はかなり便利です。頭の大きさに膨らませばいいし。
I realized recently that using a balloon for blocking is pretty easy and effective.  It is sometimes hard to find a dish of your desired size.  I put a balloon in a hat first, then blow it up to a fitted size.

今度はカーディガンとブランケット編んでいます。また次回!

December 24, 2012

手に残る本の重さの記憶 Memories of weights of books in our hands


おはなしのろうそく。
この本見たことあります?
7歳から10歳まで近所の市立図書館に毎週のように通っては、1度に10冊しか借りれない自分のカードだけでなく家族のカードまで駆使して、15冊くらい本が詰め込まれた大きな袋をサンタクロースのように担いで持ってかえっていました。(その後も図書館には通ったけど、引っ越しちゃったから別な図書館。)
そんな私が一時期とても夢中になっていたシリーズがこれ。
児童書コーナーの隅の隅に、何故か「わたしは特別よ」と言わんばかりに箱に入って20〜30冊くらい並んでいたのです。色々な国の短い寓話を集めたような本です。
ただし、こんなに薄っぺらいのにこれでも1冊にカウントされてしまうので、一回に2冊までと自分ルールがありました。

妹に頼まれて、姪のクリスマスプレゼントは毎年絵本ということになっています。なので今年も大きな本屋に張り切って出かけて、本棚を懐かしく隈なく眺めていたときに、「おはなしのろうそく」見つけました。
懐かしすぎる。
1冊400円だったので、つい買ってしまいました。
今さら見てみると、なんと図書館の司書さんや学校の先生が暗記をして子供にお話を語り聞かせる、という特殊な目的のために作られたという本だったのです。
(そして大人になってから知ったもう一つの事実は、実は近所の図書館がとても有名な素晴らしい図書館だったということ。日本の図書館建築のアアルトとでも言いましょうか。)
こんなに小さく薄い本なのに、手に残る記憶はしっかりとして、心にはずっしり重い。

そんなおり新しいKindleが届いたので、なんだかシミジミしてしまいました。
もちろん便利なんだけど、このデバイスは1冊1冊の本を掛替えの無いものとして心に留める役割を果たせるのか?
学校の机の下や引き出しの中や、教科書の間に挟んで授業中に読んだ、あの本たちの代わりができるのかな、と。それとも、教科書もそのうちKindleになって、教科書を読んでいる振りをして好きな本を読んだりできるようになるのか。

My sister asks me to buy books for my niece for every Christmas.  Knowing the risk of being recognized as the "most boring aunt in the world", I keep buying books, in the hope of, one day, my niece will become as bookish as myself and we can talk about real books.
So again this year, I went for book shopping.  Then had come across these tiny books in the children's book section.  "Candles of small stories" - the title says.
This used to be my favorite series of books when I was about 8 years old.  I used to go to the library every week to borrow a dozen of books, and I remember the frustration of this tiny book being equally counted as one as other bigger books.
So I saw these books after 30 years and had to buy one (it only costs a few dollars).  It turned out to be books for librarians or teachers to memorize and tell stories to children.

Such small books, yet such large memories and such an expansive imaginary world inside me.

My new Kindle has arrived on the same day.  I had to wonder, will it be the same with these devices?  Will we remember books as vividly and as preciously as we did by reading all those individual books in paper? Will the experience be the same - reading books during classes on our laps or hiding inside the desks or between textbooks?  What will our memories become?




December 18, 2012

キョウト Knitters' view of Kyoto




週末、トクコさんと2人で「出張!」と張り切り大阪京都へ行ってきました。1日目は雨もパラパラ来ましたが(打ち合わせデーだったのでノープロブレム)、2日目の京都散策(完全に観光)は上の写真のとおり快晴!山が本当に美しく、思わず写真を撮りました。

前回京都に行った時には行けずにとっても悲しい気持ちになった、アヴリルの本店。なんと、アヴリルのお店に行くのは初なのです(会員にはなっているけれど)。
やっぱり夢のような世界でしたー!尊敬しちゃいます。


店内には可愛いキットが沢山あって、その中で下の写真中央のイヤーマフのキットを買いました。あっという間にできます。


三条から烏丸のあたりは手芸や雑貨やさんのメッカ。下はインドなどから輸入されたリボンテープが大量にあるお店。

そして、アジアン雑貨の草分けという(京都に住んだ経験のあるトクコ情報)お店でとっても気に入った鏡たち。買いたかったけど、今回は我慢。


ランチは錦市場を散策して行き当たったおばんざい定食が食べられるお店で。



他にも可愛いものを買ったのですが、それはまた今度。amirisu次号でも写真として使おうと思っています。
関西にはまた近いうちに行くことになってます。今から楽しみ!

December 11, 2012

Inspiration 今日の気になるもの


素敵でしょ?これは大学生の時分にイタリアに旅行し、現地のSisley (Benettonの姉妹ブランドの)でオマケに貰ったポストカードの束です。
当時のわたしには相当「オトナ」に見えたのですが(笑)、それでもこの色使いと写真とグラッフィックデザインにズキュンと来て、以来大事に保管しています。勿体なくて使えない。(本当はもう少し数があったかも。。。)
Gorgeous, aren't they? These are postcards I got as a gift from Sisley (the clothing brand / Benetton) when I purchased something at their shop in Italy while I was a college student.  They have survived in my "treasure box" since then, for I don't have a heart to use them to give away.

それが、敬愛するグラッフィックデザイナー、Massimo Vignelli氏の作品の1つであると知ったのはかなり最近です。Vinelli氏といえば、かの有名なBig Brown Bag(これ)やBenettonのロゴなど、皆さんも必ず何か目にしたことのある、ニューヨーク在住のイタリア人です。(Vignelli Associates)
なにを隠そう、わたしの最初の職場であるa+uのグラッフィックも手がけているのです。
It was much later that I found out the graphic was done by Massimo Vignelli, one of the designers I really respect.  He is a very famous figure, and I am sure most of you have seen at least one of his work, such as bloomingdale logo and Benetton's creatives.
And as a matter of fact, he did the graphic of the magazine I used to work for, a+u.



そして実は、当時よくNYに出張に行っていたわたし、Massimoのオフィスに打ち合わせに行きました。セントラルパーク・イーストあたりにある、ゴージャスな自邸兼仕事場(おそらくオフィスは別にあると思われる)。
これまで生きてきた中で、文句無しに最高にセンスが良いと思った空間ナンバーワン。
いくら稼げばこんなところに住めるんだろう、と本当に真剣に考えました。
そのMassimoに、「a+uは自分にとって特別に愛着のあるお気に入りの作品だ」と言われて、ものすごく嬉しかったのを覚えています。
数年前、全作品をRochester(NY州)に寄贈したとのこと。いつか見に行くのが夢です。
Because of that, I have actually visited his apartment/work space once, in New York City.  It is still the most tasteful living space I have ever seen in my entire life. He told us that a+u was one of his most favorite works of all time, and that he really cared about us protecting the identity.
The fact that he did the work more than 20 years ago and the logo still look very modern and relevant is a very good proof of his talent.
One day, I would like to visit Rochester to see his entire life work, which he donated several years ago.

December 09, 2012

How to dig myself out of a disorganized state

I hadn't posted anything in a while, but there are lots going on around here.  Every bit is a moving piece, and you can see the confusion and disorganized state I am in,  if you can just see how messy my apartment is.  I don't know how to organize my life right now, hence my books and everything else, because I may be rearranging them again in a few months.

That is why I needed to have a moment of reflection.  I happened to be near Tokyo Station, so I dropped by a favorite tea shop, got myself a table, and did some unravelling. (You can download this amazing workbook made by Susannah, right here.)

It was indeed a surprisingly good weekend.  I finished a cardigan, a book, and watched the entire season of "Once Upon a Time". Had a really fun birthday party for a friend, walked quite a bit, and received lots of Amazon.com boxes.
There are still lots I want to tell you about, but perhaps, on another day.

Have a great week ahead, dear friends!

New to my bookshelves



最近また本を読んでいます。特に面白かったのが、友人から借りた上の本。坂口恭平さんの0円ハウスの本。写真集ではありません。
今まで「変わった人だなあ」とは思っていたのだけど、本当にここまで変わった人だと知って、すごく興味を持ちました。とにかく取材の徹底ぶり、絵の緻密さ、どれをとっても学生時代のものとは思えません。本が余りにも面白かったので、ワタリウム美術館で開催中の展覧会にも行ってきました。彼の絵を見たら、この人ほんと紙一重だな、と確信しました。益々面白い。本も展覧会も是非。



もう一つ面白かったのが、これ。今書店で1位になっているので、読んでいる方も多いかもしれませんが、医学的、心理学的にどうやって自分を変えたら良いのか、どうしたら挫折しないのかを解説しています。
本を読むだけではなくて、実際に授業を受けてみたいです。
私はAudible.comでオーディオブックを買って、通勤時間や散歩中に聴いていたので、書き込みをするために紙の本を買うか検討中。もし英語版のペーパーバックを持っていて、もう読んだから要らないよ、という人がいたら是非下さい。



下の2つは頂き物の本たち。社員力革命は今読んでいます。社員自らどうしたらよいか、ではなくて、人事、経営者向けの本です。すごく面白い。

そして、こちらは認知心理学に基づいたデザイン、のような、行動心理学のような、本らしいです。これから読むのが楽しみ。


Let's go sailing the winter sea

Finally finished this cardigan.  It took me about a month but it was a month well spent.  I used Jamieson & Smith's Shetland Alan yarn - deep blue with a hint of green - which tiny bits of wool was hurting my eyes sometimes, but I am in love with the material nevertheless.
できあがりました、アランのカーディガン。三國さんの本から編みました。大物は初めてかも。丈を短くしたつもりが、ゲージがやや大きかったので結局長くなっちゃいました。でも、いい。ジャケット風に着ようと思います。
糸は、本場シェットランドのJamieson&Smithという糸メーカーのアラン糸。編んでいると小さい青いゴミが沢山飛び散るのですが、でも大好き。10年着ても毛玉にならなそうな糸です。
I found these dead-stock french buttons at a tiny shop selling kids' imported clothes.  ボタンはインポートの子供服専門店(国立駅付近)にふらっと立ち寄って見つけた、フランスのデッドストックもの。一目で気に入って。


My new project is this fair isle cardigan.  I was going to knit a bulky cardie, and I probably will, but I also wanted to get started with some intensive color-work.
カーディガンが大きくなって持ち歩けなくなったので、先週くらいから少し着手しているのは、フェアアイルのベスト。色は家にあった糸を適当に選んだので、大分違うはず。いつ完成するかは、不明。


Lastly, Tokuko and I visited Cassie's new yarn shop the other day.  These Cascade 128 was my souvenir yarn. I have been meaning to knit a simple raglan pullover, but we'll see. それから、先日お友達のCassieが府中にオープンした糸屋さん、Hitsujidamaに行ってきました。楽しかった!すごく素敵なお店なので、機会があれば是非訪ねてみてくださいね。下は、訪問記念に買ったバルキーヤーンです。

November 27, 2012

忘れもの

そういえば。

振り返ってみてもすごいと思えるほど、忘れものの多い子供だったんです、わたし。
宿題や教科書を忘れるどころではなく、登下校中にどこかに帽子を忘れたり、無くしたり。留守番中にやっておいてと言われたことや、買い物にいくならついでに買ってきてと言われたものまで、ことごとく忘れます。メモしたってダメなんです、頼まれたこと自体忘れてしまうので。

傘だって、自分で買ったもの全て無くしました。無事なのは折り畳み傘だけ(でも無くしたのもある)。だからビニール傘なんです。

それなのに、どこかに置き忘れたり落としたりしたもののことを、すごく良く覚えていて、夢にまで見たりしていました。不思議でしょ。
一番最初の記憶は、買ってもらったお菓子をデパートの待ち合いスペースのソファに置いて来てしまった記憶。3歳か4歳くらいだったでしょうか。今でもソファのどこに置いたかまで、まざまざと覚えています。道ばたに落とした手袋もそう。取りに行くことのできない場所だったので回収できなかった、悔しい思い。

社会人になってそれなりに仕事がこなせていることに、自分自身感心しちゃったりします。もちろん、忘れないようにメモをしたりアラームをかけたり努力はしているけど、子供の頃だって忘れない努力はしてたんですよ。自分の頭が壊れてるんじゃないかと思ったほど、悩んだりしました。なんで普通の生活ができる程度に忘れないようになったんだろう、と感心するのです。
(とはいえ、普通の人と比べたら、今でも十分ルーズだと思います。いつも迷惑かけてごめんなさいね。努力はしています、多分。)

もしもお子さんの忘れもので悩んでいらっしゃる方がいたら、それは自立せざるを得なくなると何とかなります、と付け加えておきます。

Gold


週末、用事があって久しぶりに国立へ。
大学のキャンパスは紅葉が美しくて、夕方の日差しが弱々しく青寒いなか、大勢の人たちが散歩をしたり写真を撮ったりしていました。
なので、わたしも1枚。久しぶりにGR Digitalで。

Last weekend I went to my old university campus to run some errand. There were lots of people despite the sunlight was faint and cold in the afternoon.  Ginko trees were all gold, compensating the weak sunlight.  It was so beautiful.


寒くなって来たので、手袋。
手袋って、大好きなのにどう付き合ったらいいのか未だによく分からない存在です。
いつも歩きながらも何かやっていたりするので、指が思うように使えないのがストレス。填めてもすぐポケットに仕舞っちゃったりします(笑)意味ない。

It's becoming cold these days, so I dug out my leather gloves from the closet.
Leather gloves are like friends you love but have not quite learned how to deal with yet.  I always fiddle with things even while walking, for example, picking music, texting, finishing breakfast, wearing accessories (because I have little time at home in the morning) etc., I tend to wear gloves then instantly take them off and put them in my pockets.

それなのに、革の手袋の醸し出す雰囲気が好きで、気がついたらこんなに持っていました。(まだ持っていない色が沢山あるので、多すぎるとは思わないんですけど。)
社会人になりたてのとき、母に茶革の手袋をプレゼントしてもらい、とても気に入っていました。それが、仕事で遠くへ出かけた時に片方落としてしまったらしく、その悔しくて悲しい気持ちが忘れられなくて、未だに思い出します。そのショックから何年も革の手袋が買えず、下の黒いのを手にしたのは随分経ってから。
その次に買ったボルドーは、4〜5年前、パリで前日買ったローファーを手袋屋さんに持って行って、同じ色の手袋を選んだもの。が、ローファーがつい最近までキツすぎて履けなかったので、手袋も今年やっと登場です。

Still, I love the atmosphere around these soft leathers.  I started buying them a couple of years ago, and now I have these collection (the one on the far right is a pair I knitted recently).


この2つは、今年フィレンツェで買いました。
40度の猛暑の中、手袋を2つも買う人も珍しいと思うのだけど、誘惑に負けてしまいました。イタリアの手袋屋さん、この世で一番好きなお店の1つです。
These two pairs, I bought them in Florence last June.  I knew I was crazy buying two pairs of leather gloves in the sweltering dying hot weather.  But, it was worth it.


既に以前、この写真を載せているかもしれないけど、もう一度。
写真の黄色もいいな。
This is the shop window I found one of the pairs displayed.
Wish I can go back there again.


November 24, 2012

婉曲のススメ(今日は英語のレッスン)

友人や同僚が英語を勉強しているなか、よく「どうやったら上達するか?」と聞かれるのですが、やはり使うしかないというのが正直なところ。使って沢山間違いをして、相手に変な顔をされたのを見逃さずどこがおかしいか聞き、ネイティブの人の言い回しを真似する。ということの積み重ねです。わたし、未だにこれをやっています。いつも間違いだらけです。There is no shortcut in learning languages.

ただし、振り返ってみると「これは越えて良かった」と思える山があったことも確かです。その一つが婉曲の表現。

「英語には敬語が無い」なんて思っていませんか?そんなことはありません。日本語のような明確なヒエラルキーやシステムが無いだけ。だから余計に難しいのが英語の丁寧な表現。たまに日本でもすごく馴れ馴れしい日本語を話す外国の方を見かけますけど、日本人の多くが英語でやっていること、まさにこれです。ね、ちょっと恥ずかしいでしょ。

日本語でも同じですが、一番の問題となるのは他人に色々なお願いをするとき。そして仕事でメールを書くということは、即ち誰かにお願いしたりお願いされたりが8割ではないかな。

私は言語学のエキスパートでもないし、英語の先生でもないのでちゃんとした整理はしていないのですが、丁寧の表現にはおそらく4つの象限があります。
A. 身近な人にお願いする
B. 知らない人や目上の人にお願いする
1. 直接的に頼む
2. 間接的に頼む(婉曲的な表現)
一般的に学校で習うのは、おそらくA1だけです。あとは大学やネイティブの英語学校などで教えていると思うのだけど、会社で観察していてもA1以外使いこなしている人を余り見かけません。

まず、A1とB1について見てみましょう(英語のレッスンっぽくなって来た!)
A1. Can you please turn off the TV?
       Will you please turn on the light?
      Please take these to the admin office.
      (その他May I do this? Can I come in?などがありますが、許可を求める表現なのでお願いとは少し違いますね。)
家族や友人、とても親しい同僚や目下の人に使う表現です。そして、上の例のような「些細なお願い」をするための表現です。いくら友人でも、大金を借りようという時に、あまりCan you lend me a million yen?とは言いません。せめて数百円?
Can you pleaseは使う場面や相手を間違うと、やたら馴れ馴れしく失礼になります。
Will you pleaseは役所や窓口など、(お願いするというより)事務的に相手を指示するような場合にも使うようです。

そして、ちなみに、pleaseを付け忘れると、とってもとっても嫌な顔をされます。英語圏では赤ちゃんのときから、pleaseを付ける訓練をしているようなので。日本人からしてみたら「忘れることだってあるじゃん!」と思うのですが、通用しないようです。

B1. Would you please sign these forms?
     Could you please provide us with more information?
仕事の場面では、この2つが一番一般的。こちらを使っておけば間違いありません。
2つのうちより丁寧なのは、Could you pleaseらしいです。Would you pleaseというのは、「当然やってもらえますよね」的なニュアンスが含まれている様子です。もう期限を過ぎているのに相手が書類を提出していない時など、Would you please send it to us by tomorrow morning?などと使います。有無を言わせない雰囲気が漂っているようです。
というのをどこかで読んだので、普段はCould you pleaseを使っています。
(仕事の場面でWill you do it?など、please無しで聞いたりするのは、意思を聞いているのでお願いしている訳ではありません。結果的に同じになったりするけど、ちょっと違いますね。)

さて、それでは間接表現のほう。
A2. 考えてみたら、この組み合わせはないですね。親しい人に婉曲なんて使わないかな。Would you mind holding these for me?とかは言うかな。これは婉曲でしょうか。

B2. Thank you in advance for taking your time. 
       We would appreciate it if you could consider meeting with us.
       I would be appreciated if you could review my resume.
  I wonder if you could provide some information on this matter. 
現実的にはこれが仕事で相手に依頼をする際の基本表現だと思うんです。特に文章で依頼する場合。これやってもらえますか?と直接的に頼むのは、もう既に知っている相手。未知の相手に「少しでも時間を下さい」「できれば一緒にお仕事させて下さい」という際にはまず、「ご連絡頂ければ幸いです」と言いますよね?この「幸いです」が上の表現です。Thank you in advanceはその中でも一番カジュアル。だって、お願いすることを「やってくれますよね?ありがとう」と言っちゃうんですもの。
I would be appreciated if you could...と、I would appreciate it if you could...、仮定法っていうのかな(忘れちゃった)、この組み合わせが中々難しいと思うんですが、これをマスターするとビジネスレターの質もグンと上がりますし、普段の仕事会話でも使えます。
I wonder if you could... というのは、さらに弱いので押し付けがましさは減ります。全く初めての提案をする時などに適しているかな。

このB2の表現、ここが山の1つだと思うんですよ。仕事って人に何かをお願いすることで成り立っているので、丁寧な表現を使いこなせるようになってくださいね。それで相手からのレスポンスや、レスポンスの質が変わってきます。プライオリティを上げてもらえるようになります(もちろん依頼内容にもよりますけど)。

説得、というのが英語圏のカルチャーだという気がしています。

November 20, 2012

Harvest


週末に新潟から届いた魚沼コシヒカリの新米を炊いていて、そうだ、新潟の写真をブログに載せていなかった、と思い出した。アートトリエンナーレを見に行ったのだけど、一番心惹かれたのは昔ながらの棚田と、光り輝く稲穂。
みなさんも、ちょっと黄金の光を浴びながら、深く息をしてみてください。

Last weekend, I was cooking newly harvested rice just delivered from Nigata.  It reminded me that I had not blogged these photos yet.  This is where the best rice in Japan comes from.  I went there to see the art triennale festival, but was more fascinated by the golden scenery.
Take a deep breath, feel the golden light upon your skin.