June 21, 2009

Des Chapeaux

帽子と出会いました。被ったまま寝たい感じ。

麻布十番には、それはオシャレな帽子屋さんがあります。最近色んなところに帽子の専門店ができて超高い帽子を売ってますが、そんなのとは訳がちがう。ごく小さい、とても目立たない店構え。でも、置いてある帽子はホント素敵なのです。殆どは手頃な値段で、日常から帽子を楽しんで欲しい、そんなポリシーを持っているような商店街の老舗です。その名も「とらや」さん。
以前から気になっていて、通り掛かるたびウィンドウに鼻をくっつけるように覗いていたのですが、今日初めて勇気を持って中へ。ランチに飲んだシャンパンで気が大きくなっていたのかも知れません。いえ、そうじゃなくて、MPが傘を差さずにレインジャケットと帽子だけで来ていたのを見たから。それで十番に戻って来たらベレーをステキに被っている女の子がいて、帽子の日になってしまったのです。
予想どおり、狭い店内は帽子で一杯。パリで入った手袋専門店に雰囲気が似ている気がしました。パリでその日に買った靴に合わせて手袋を買いたいとお願いしたら、お店の奥から出てくる出てくる、ボルドーの皮のエレガントな手袋。その店を思い出しました。お店の女主人はやはり帽子をこなれた被りかたで頭にちょこんと載せていて、客というよりはお茶を飲みに来たゲストのように迎えてくれました。
お店に入って最初に目についた黒いキャスケット。麻が入った一見麦藁のような帽子で横に大きなリボンがついている、シックなデザインです。被ってみたらピッタリ。そしてすごくステキ!なにより驚いたのは、女主人に被せてもらうと何故か違うのです。被りかたも一つじゃなくて、脇に寄せてみたり前を深くしてみたり、流石帽子のプロという感じ。
これまで麦わら帽子やベレーなど色々買ってはみたけど中々被り慣れず、クローゼットに放置されて来た帽子たち。考えてみたら、必要だから麦わら帽子は買うし、映画の主人公を真似てハンチングなどを買ってはみたけれど、自分に似合う帽子をプロに選んでもらったのは初めて。
他にも色々被ってみたのですが、結局最初に一目惚れしたキャスケットを買いました。
何がスゴいって、普通のユニクロワンピースでも帽子を被るだけでパリの街並を歩く感じに変身することです。しかも、本当に雨が降ってても今日くらいの小雨なら全然ヘッチャラ。水滴が逆に気持ちいいくらいです。
帽子を被るのが板につくまで暫くかかりそうですが、休日の楽しみが増えました。ステキ。

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