November 02, 2011

カスタマイズと標準化

お仕事中失礼します。備忘録的に書いています。

最近の日経ビジネスオンライン記事:タイ洪水で日本企業が直面するジレンマ~なぜ日本の製造業が最も打撃を受けるのかでも取り上げられていますが、震災やタイの洪水で特殊部品の供給が止まって事業に打撃を受けている件。

コンポーネント化されたコンピューターのような製品にたいし、摺り合わせによる高品質の製品が日本の製造業の強みだとも言われています。でも企業のリスク分散を考えたとき、できるだけ部品やコンポーネントは共通化して、ソースを分散させることが求められます。共通化、スタンダード化。最近いろいろなところでこの言葉に行き当たります。

なんせ、自分も商品ラインのストリームライン化をするプロジェクトの真っ只中にいます。金融でも同じ。社内は木目細やかにカスタマイズされた、微細なバリエーションをもった大量の商品で埋もれています。物理的在庫がないのがせめてもの救い。
カスタマイゼーションが本当にお客様に価値をもたらしているのか?私たちの答えはNoでした。

そもそも、細かくサイロ化された組織の中でそれぞれ細かなカスタム化を進めてしまうのは、日本人のカルチャーというよりは組織統制の欠落と思えます。なぜなら、ルールのあるところでは日本人はまったく融通を利かせずリジッドに従うからです。

海外だったら窓口での会話やチップを払って交渉できる場面でも、日本では「決まりなので」といって全く受け付けてもらえないケースが多い(コーヒーに牛乳でさえ入れてもらえない)。それなのに、製品・商品だけなんでこんなに木目細やかなのか?
これからの時代、サービスは木目細やかにカスタマイズ、製品は共通化・標準化がリスク管理の面でも、顧客満足の面でも行くべき方向だと思う。

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