May 26, 2009

A lot of pedaling

I finally accepted myself of taking a time off from my French study and playing piano. OK, piano, I am still playing, but rather sporadically.
What I have been doing or thinking about doing now is actually spinning.
Spinningとは糸を紡ぐことを意味する動詞です。Spinという言葉は古くから変わらず使われてきたらしく、それだけ古くから同じ方法で糸を紡いで生地に仕立てて、という行為が行われてきたことを物語っています。う~ん、ロマンを感じる。
なぜ繊維を束ねてよじる行為をSpinというのかというと、それは紡ぐ際に使う道具に関係しています。細い繊維を延々と捩っていくには、道具が欠かせません。道具といっても実は棒が一本あれば良くて、棒に糸を取り付けそこに繊維を絡ませて、棒を駒のように回転させます。するとヒネリが繊維に伝わってどんどん捩れ、糸が出来てきます。ひねっただけでバラバラの繊維がどんどん巻き込まれ糸になっていく様はとても不思議ですし、誰かが発見して何千年も伝わってきたのかと想像すると、心がすぐに違う世界へ旅立ってしまいそうです。
棒をより良く回転させるために円盤のようなものを取り付けた(駒のような)スピンドルという道具は、9000年以上前から少しずつ改良されながら使われてきたそうです(Wikipediaによると最初の糸が見つかったのは2万年ほど前で、棒より以前は石が使われていたらしい)。紡ぎ車はおそらくもっと最近で、でも13世紀には中東や中国やヨーロッパで絵などに描かれています。紡ぎ車もspinning wheelといい、車を回転させることでよじれを糸に伝える点は同じ。
ちなみに、産業革命時代の大発明はもちろん蒸気機関ですが、同時期に発明されたのがSpinning Jennyとうい機械(というか器械)で、これは1つのホイールで複数の糸がよじれる比較的単純なものです。これが繊維産業の大発展をもたらしたのだから、すごいものです。それまで600年(か、それ以上)使われてきた道具が一人のアイデアで突然生産性が何倍にもなって、世界中の産業に影響を与えるんだ。農業もそうですが、そいうった突然変異的な産業の発展が歴史に与える影響を考えると、非常に興味深く思います。
まあ、そんなことはどうでもよくて、太古の昔の人がやっていた同じやり方で糸を紡いで、そしてそれを編んで(はた織りも面白いらしい)使うというのが、歴史の糸に繋がった感じがしてちょっとワクワクしてくるのです。
と、もっともらしい話をだらだら書いたのですが、なぜ毛糸を紡ぎたいと思い始めたかというと、それは毛を買いたいから!羊毛(やシルクやアルパカやコットン)は紡いでから染める方法と、染めてから紡ぐ方法があります。インターネットを見ていると、インディーズの染色作家のような人が沢山いて、その人たちの染めている羊毛がそれは素敵なのです。


毛糸も様々素敵なものがあるのですが、染色された羊毛があまりにも美しくて、絶対これだ!みたいな感じ。。。それで最近紡ぎの講習に吉祥寺に通い詰め、慣れてきたので紡ぎ車を買うことにしました。たぶん今週届くので、そしたらまた写真を載せます。今は色々と本を読んでお勉強中です。
A Lot of Paddlingっていうのは何かというと、ひとつは紡ぎ車を回すのに足でペダルを沢山漕ぐからですね。もうひとつは。。。自転車を買おうかな、と。最近あまりにも気候がいいので、気分はサイクリング!今日もほんとうは会社をサボってどこかに出かけたい気分です。

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