February 22, 2010

Becoming Jane

去年は会員になっておきながらほとんど行かなかったギンレイシネマ。結局更新をしたので、今年はせめてモトは取るぞと誓いました。そして同僚と先週上映していた「ジェーン・オースティン 秘められた恋」を観に行きました(原題のままのほうがよかった)。

生涯独身を通し、6つの珠玉の小説を残しながら41歳の若さで没したジェーン・オースティン。今でも全く色あせない恋愛小説、そして人間ドラマのクラシックを書いた人物である以上、よほどのユニークな家族に囲まれて育ったか、大恋愛をしたに違いないと思っていましたが、本当にその通り。すごく切ない恋でした。

一方で、いわゆるキャリアウーマンのハシリでもあったんですね。自分の能力に自信を持っていたからこそ、幸せになれない結婚にはNoと言ったのだと思います。一緒に観に行った方が「どうしてあのお金持ちじゃ駄目なのか理解できない(笑)」と仰っていましたが、もし資産家と結婚していて優雅な生活をしていたら、今頃彼女の小説は残っていなかったんじゃないかな。

正直言って主役はアン・ハサウェイじゃないほうが良かった。。。決して演技が下手だとは思わないんだけど、アメリカ人だし、顔立ちがエキゾチックすぎるし、やっぱりちょっと違う。一方、トム・ルフロイ(恋人役)を演じたジョン・マカヴォイは最高でした。知的だけど生活力がなさそうで、なにか陰がある感じ。とはいえ、ジョンはここ数年のなかで一番注目している俳優の一人なので、少し贔屓目があるかも。

それ以前のキャリアがどうだったかは知らないのですが、最初にわたしがこの俳優をrecognizeしたのはナルニアの一作目。おそらく大勢の女の子がルーシー・ペベンシーの目を通してタムナスさんに恋をしたと思います。頼りなさそうで暖かい、微妙な奇妙さがとても印象深い役でした。それ以来、Wantedだとかペネロピだとか、なんだかんだ言って彼の出演作を全部見ているかも。昨日も「つぐない」を見直してみました。切なかった。

ジェーン・オースティンに話を戻すと、わたしはまだ3作(高慢と偏見、Sense & Sensibility、エマ)しか読んだことがないので、本棚に眠っているPersuasionを次なるターゲットにしたいと思います。

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