February 24, 2010

金の羊皮(Golden Fleece)

先日パーシー・ジャクソンを読んでいたときにGolden Fleece(金の羊皮)の話が出てきて、気になってウィキペディアで調べてみました。

この羊の毛皮の何が特別かというと、皮になってもなお生命力溢れ、地の活力を吹き返すと言われているそうです。

むかし、テッサリアーの王子イアーソンは父王が亡くなった時まだ幼かったため、叔父のペリオースが王位を継ぎました。青年になったイアーソンが王国に戻って王位の復活を求めたため、ペリオースはコルキス王国の金の羊皮を持ち帰るという無理難題をイアーソンに突きつけたのでした。

コルキス王はもちろん、イアーソンに国宝を渡す気はなく、さらに無理難題を突きつけます。ですが、イアーソンに一目惚れしたコルキス王の娘で魔女のメーデイアが、結婚を条件にイアーソンを助ける約束をします。メーデイアの助けで無事羊皮を確保し船でテッサリアーへ帰国する途中、追っ手の気を削ぐためにメーデイアは一緒につれてきた弟を殺して海に投げ入れます。

さらに、ペリオース王が王座を明け渡すのを渋ったため、メーデイアはペリオースの娘たちを騙して王を殺させる。恐ろしい魔女の夫だということで結局イアーソンはテッサリアーに居れなくなり、コリントへ逃れます。

コリントでコリント王の娘に恋をしたイアーソン。怒り狂ったメーデイアは自分たちの子供もコリント王も王女も殺し、竜の牽く戦車に乗って去ったとのこと。

以上、ウィキペディアを要約しただけです。すみません。
こんな短い中に何度「殺」と書いたことか。。。(危険ブログとしてマークされないことを願う。(笑)) 要は、ギリシア神話とはつくづく恐ろしい。。。ということが言いたかっただけなのです。

ちなみに話が前後しますが、金の羊をコルキスにもたらしたのはプリクソスという人です。

http://ja.wikipedia.org/wiki/プリクソス

羊に乗って逃げるなんておとぎ話っぽいですが、実話じゃないかと思わせるディテールもあり、面白い。牡羊座とはここから来ているんですね。双子座のカストルとポルックスも、イアーソンと一緒にコルキスに船出した仲間でした。

なぜ牡羊座でもないのに羊が気になったかというと、もちろん毛糸に慣れ親しんでいるからです(笑)。そして、以前からBrooks BrothersのBlack Fleeceというシリーズが気になっていたのですが(シャツを一枚所有)、なんでBlack Fleeceなのかな、と。でもそもそも、Brooks Brothersのブランドシンボルは金の羊なんですね。それをモジってBlack Fleeceにしたんじゃないかと思ったのでした。

きっと欧米の人は、Brooks Brothersのシンボルを見るだけでこんな話がピントくるのかな、
今目の前にある創作やビジネスや言語はすべて、世界の数千年の積み重ねのうえに乗っかっているのだ、と思い知らされます。

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