April 21, 2010

I ♥

I NYという誰でも目にしたことのあるロゴ。

もう超眠いのですが、今朝から気になっていて、これを書かないと眠れません。何故かというと、朝通勤途中にI ♥PARTYというロゴの入った洋服を着た女の子(衣装には気を使っているぽい)を見かけたからです。誰がこんなセンスのないもの作ったのか?!

。。。というのが気になったのではなくて、そもそもI ♥ NYというのがいつからあって、誰がつくったのか、ということです。

調べてみると意外にも古くて、1977年からあるそう。街が荒廃して観光客が減ったのを苦慮した当時のNY州商業課(でいいのかな?Department of Commerce)が広告代理店とグラフィックデザイナーを雇い、このロゴを開発して一大キャンペーンを展開。どれくらい成功したかは皆さんもご存知の通り。模造品や模倣品(I ♥ を使った商品など)が余りにも沢山出てきて、NY州は大量の訴訟をもって対処しようとしてきてモグラ叩き状態らしいです。つまり、勝手にパクると訴えられる可能性があるということ。

もうひとつ驚いたのは、当時既に名の知れたデザイナーだったせいか、Milton Glaserはタダでこの仕事を引き受けたそうです。80歳を超えても依然現役のGlaser。彼のウェブサイトも色々見てみましたが、私自身は他にあまり知っている作品はありませんでした。色々なロゴやレコードジャケット、商業デザイン全般的に手がけてきた有名な人らしいです。

Wikipediaを読む

ウィキペディアのページで見つけた「I sell New York(Gotham GazetteというNYの政治等を扱う雑誌より)」という別な記事を読むと、アメリカの各都市がいかに街としてのマーケティングに力を入れているかが分かって面白いです。チーフ・マーケティング・オフィサーを雇ったり、広告代理店のトップをアドバイザーにしたり。ラスベガスはなんと2003年当時、年間で170億円くらい(191 Million USD)マーケティング費用に使い、イリノイ州で約80億円(91 Million USD)、NYは14億しか使っていないと(それでも多い)報じています。そのお金で観光客だけでなく、大企業を誘致したりもする。もちろん政治制度や慣習の違いもあるのですが、アメリカで経済や人口が一極集中せずに各地が独自性を保っているのにはこういった仕組みもあるのかな、と思いました。

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