January 15, 2012

山の、靴下 Mountains.Socks.


こんな日が来るとは想像していなかった。
というもののひとつが、「山と渓谷」を読むこと。

もちろん私だって、昔からこの雑誌の存在は知っています。
山登りとは、嘗ては暑苦しい山男たちの世界で、そのあと最近では薄茶色のグラデーションに身を包んだ年配のご夫婦の世界で。というイメージ。

もちろん、「山ガール」という言葉は良く聞くようになりましたが、あんまり実感がなく。と思っていました。

One of many things that I thought I would never do - is reading this famous magazine for mountain climbers in Japan.

The magazine is quite famous so I had known about it all my life. But the words "climbing and trekking" always reminded me of sweaty mountaineers or, more recently, retired hikers wearing all brownish clothes.

But hiking and trekking have become quite popular and common in Japan among younger women. I just thought I would never get to that myself.


「今年はハイキングに行こう」と思いついてから本屋さんを徘徊していたら、なんとなく目についたのがこの本。山登りが趣味の女性たちが自分のウェアや道具を大公開!という本。といっても、モデルやスタイリストの方々なので、全部がお洒落。見れば見るほど山道具の世界にハマってしまいました。今では、わたしのバイブルというほど。
何が好きかと言われると、それは山ウェアの独特な色合わせなのか。それとも、ハイテクとローテクの微妙な混ざり具合なのか。男っぽさと女っぽさの匙加減なのか。
ゴアテックスのジャケットに、手作りの皮の登山靴。ハイテクTシャツに木彫りのカップ。手編みの靴下。

山と渓谷社からは、Hutteという女性向けのムックも出ています。つい、入手。

Once I decided to start hiking, I started looking around for books (typical me). Found this book - a styling book for girls who love trekking. People contributing to the book are models and fashion stylists, so everything looks quite nice. I am now totally into the world of mountain gear.
It's hard to describe why. It could be the color scheme very specific to mountain gears, or the combination of hi-tech and low-tech. Or, it could be the unique blend of masculine and feminine styles.
Gore-tech jackets and hand-crafted leather shoes. High-tech T-shirts and wooden handmade cups. Hand-knitted socks.

There is also a magazine called Hutte for female trekkers.


ランドネのほうは、もっと女の子向けっていうか、赤とピンクの世界です。

This magazine, called Randonee, is more for "girls" with red and pink.


そして、折しも「考える人」の特集は「ひとは山に向かう」。今年は向かいたい。

Another culture magazine, one of my favorites, is featuring literature related to mountaineers.


。。。そんな日々にふと思い出したのは、暮しの手帖2010年春号にあった「猪谷さんの靴下」という特集。
日本スキー界の草分け、猪谷千春さんの父でスキーヤーの猪谷六合雄さんが身の回りの品をとにかく手作りしていた、という特集。特に凝っていたのが靴下で、山にピッタリの靴下を求めて8年間も試行錯誤を繰り返したのだとか。
この靴下の素敵さに心奪われてはいたのですが、このたび山道具の世界が明らかになるにつれて、猪谷靴下の適合性というか、いかに理にかなっているか(そして無駄がなく美しい)にあらためて感動したところなのです。

This is when I remembered about an article on hand-knitted socks. Kunio Igaya, a pioneer in Japanese skiing throughout the early 20th century, used to knit a lot in order to make a perfect pair. He spent 8 years to perfect a design that can be tailored to almost anyone. I read the article a few years ago, loved it, and now, I am fascinated by it.


ただし、独学で編物を極めた猪谷さんの編み図は、解読困難。
雑誌で丁寧に解説してあっても、ちょっと心が折れます。
でも今回のわたしは違う!一週間以上、毎晩この図とにらめっこし、メモを書き出し、説明を繰り返し読み、そしてなんとか編み始めようという勇気がわいてきました。

The article also explains his pattern, which turned out to be impossible to decipher. He taught himself how to knit, and had created his own recording mechanism. I spent more than a week reading and re-reading and taking notes, and finally became confident enough to cast on.


昨日在庫毛糸のカゴ(の数々)から細そうな糸をフィッシュアウトしてきて、夜中に編み始めました。ほんのちょっと、のつもりで。
なんと、面白すぎて止められず、朝の4時までノンストップ。

編みものを始めて数年経ちますが、正直編物で夜更かししたのは2回目くらい。つまり、わたしにしては非常に珍しいのです。
それくらい、面白かった。

Once I started around Saturday midnight, I could not stop. I ended up knitting until 4 in the morning. It was so fun and interesting.

I don't stay up to knit. Knitting usually makes me sleepy, so this is a rare thing.


踵は5本取りなので、見てください、この複雑な色合い。しかも、足にピッタリ。

For soles, I used 5 threads of yarn. Look at how beautiful the color is!


実をいうと、夫々がとても良い毛糸なので、5本取りにしてしまうのは勿体無いくらいだったのですが。たとえば真ん中上、手紡ぎのソックス用毛糸。それ以外も海外の手染めの混じり糸など。

でも、こんな素敵な靴下になれるのなら、本望なはず!
今日は本当は早起きしてどこかに行こうと思ったのに、靴下が。。。のせいでダメでした。また来週こそ。

So, I could not go hiking on Sunday as I had planned. But I managed to finish a pair. It was a happy Sunday.


2 comments:

オチアイ トクコ said...

知ってる!この靴下。5本取りって事は相当な厚さで、暖かいんでしょうねー。踵は引き返しかなあ。

私の生徒で、本当の登山をやる人が居るんだけど、所謂、オシャレ山ガールの格好は受け入れられないらしい。あんな装備じゃ無理って思うんだって 笑。
本格登山は無理だけど、私もトレッキングぐらいはやりたいです。

Meri Tanaka said...

7本取りまでいけるらしいです(笑)
細かいところがね、猪谷さん独自の編み方です。
踵は引き返しなんだけど、引き返し方が大分違ったりとか。
糸が分厚いからか、穴があかない工夫が色々あるよ。

わたしは山ガールって歳じゃないので、まあ適度に。そんなに本格的に山登りなんて出来ないしね。ハイキング、ハイキング。