September 03, 2012

amirisu創刊♥

3度目の正直、7転び8起き、みたいな。
ってタイトルにしようかと思ったのだけど、雑誌の宣伝もしなければならないので、一応雑誌の創刊ってことにしておきました。

雑誌と言っても、雑誌風に仕立てたウェブサイトです。
去年トクコさんと「雑誌やろうか」と盛り上がったときには、本当にオシャレな日本語の本が少なかったので「編みたいものを発信したい」という欲求もあったのですが。
私実は「新生・毛糸だま」のファン。編集長さんが変わったと聞きました。わたしもこんなのがやりたい、というコンテンツを発信して下さっています。それに、近頃かわいい編み物本も少しずつ増えてきました。ちょっとずつ、世代交代しているのかな?
私は海外の本も読めるので、実はあんまり困っていないのです。それでも自分たちで何かを立ち上げたいと思った裏には、別な理由があります。

日本の本や雑誌は殆どが糸メーカーさんのスポンサー記事で成り立っているということです。もちろん、それはOKです。世の中のファッション雑誌だって、結局はそう。化粧品の紹介コーナーも、結局全部のメーカーから万遍なく取り上げ、良いことしか書いてありません。それはそうです、スポンサーだもん。
(最近は新聞もそんなのが増えました。数ヶ月前に日経新聞をやめてしまったのだけど、近頃、普通の記事に見せかけた広告記事が多いな、とちょっとガッカリしたのもきっかけです。)

そして同じくスポンサーである編み物学校の卒業生さんたちが紙面では活躍されています。それはそうです、スポンサーだもん。そしてお金を払って資格をとった生徒さんたちに仕事を作るのは、至極当然のことです。

私たちはamirisuで、そうじゃない普通の人が活躍する場を作りたい。それが最初からの二人の思いです。

加えて、私が個人的にライフワークと考えているのは、女性が好きなところに住んで、手仕事(やネットを使った仕事)で生計がたてられるような社会にしたい、ということ。デザイナーやアーティストへの報酬が極端に少ない日本の状況も、どうにかしたい(ああ、こんなこと言ったら壮大過ぎ。。。分かってます)
もちろん、私個人がそうしたいから、という理由です。そして、それは環境政策、都市計画、まちづくりを専攻した自分なりの結論でもあります。(普段から問題意識を持ってらっしゃる方はピンと来ると思うので、長くなるので詳しくは説明しません。)

そしてもう一つ。
普通の出版社から出ている本は世の中の編み物ファンの平均像に合わせて内容を作っていて、それが一番売れるんだと思うんです。

私たちは偶然二人ともそれが好みではなかったので、違う物を作りたいと思ったんですけど、正直ニッチだと思っています。ニッチだと思うので、日本人だけを対象にしたら全く採算が取れないと思い、バイリンガルにしました。
行く行くはスポンサーさんが増えれば、デザイナーの皆さんや読者の方々に還元したいと思います。今は大きくマイナスなので、目指せ「とんとん!」という様子ですが(笑)。そうなっても、スポンサーさんの好きな物ではなくて、amirisuの好きな物を紹介し、それに賛同してくれる方々に広告を出して頂きたいと思っています。
そんな広告主さんが、アートで生計を立てたい個人だったら、もっと最高。


3度目の正直の話を書こうと思ったのだけど、長くなりすぎちゃったので、今日のところは創刊への思い、に留めておきます。

今日昔の自分の記事を読んでいて、いいこと書いてるな、と思いました。英語ですが。

では、またね!

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