February 05, 2012

d 山梨県



友人に誘ってもらって、ナガオカケンメイさんの「d山梨県」号出版記念レクチャーに行ってきました。前からこのシリーズ出ているのは知っていたのですが、旅行本(雑誌ではない、と言いたいそう)だとは気づきませんでした。
年に2〜3冊(つまり、2〜3県)、スタッフと実質数ヶ月をその土地で過ごし、地元の人にいい場所を聞いては「これはデザインと呼べるのか、デザインがある方がいいのか無い方がいいのか、洋風の真似なのか土地ならではのデザインなのか」と悩みつつ作られる拘りの本。いわゆるガイドブックと違い、「取材」の名のもといい情報だけを歪められたかたちで受け取るのではなくて、自分がイチ旅行者として体験し、買い物し、お喋りして集められた情報だけを選りすぐって作るとのこと。
写真もご本人が普通のデジカメで取るので、隠したいところをトリミングしたり加工したりは絶対してない。
なんか、すごい。

面白かったのは、山梨県の人々は「ガイドブックになんて載せて欲しくない」という雰囲気だったということ。知っている人や予約した人だけ来てくれれば良いので、むしろ通りすがりなんて人に来て欲しくないとまで言うオーナーさんもいたのだとか。東京から近いから、集客しなきゃというプレッシャーもそれほど無いのかもな。

これを握りしめて山梨のデザインの旅に行こうかと思います。
ちなみに、2月10日〜12日にナガオカケンメイさんはじめ、d&departmentのスタッフの方々が出版された本を持ってお礼まわりをするそう。毎回出版される度に、このお礼まわりに合わせて現地を旅する人が増えていることから、「山梨ぐるぐる」と銘打って小イベント的に祝う3日間だそうです。興味があれば、是非。

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