November 15, 2009

文-堺雅人

ちゃんと読み終わったので。

演じることと文章を書くことは似ているのかもしれないと先日書きましたが、本当にそうなのかも。

堺さんがテレビガイドに連載していた時からとても反響が大きくて、毎月のように感想を送ってくる読者もいたのだとか。そもそもテレビをあまり見ない、新聞のテレビ欄も見ない、ましてやテレビガイドなんて買おうとも思わない私なので、本が出なかったら連載のことも知りようがなかった訳ですが。

一つ一つのエッセイを読んでいると、「そうそう」とか「わたしもこういうことがあってね」とか「いや、これは違うんじゃない?」とか、著者と内容についてお喋りしたくなる。。。反響があったのもよくわかります。

役者の皆さんは役についてこんなに色々と考えているものなのでしょうか?役の準備をした方がいいのかしない方がいいのか。台詞が自分にぴったりこない時はどうしたらいいのか。家定を演じるにあたっては「品とはなにか」「どうやって品の良さを演じるのか」など、延々と考え続けていたそう。別なエッセイには、監督に泣けと言われたら泣き叫べと言われたら叫ぶ、「ときどき監督や演出家が神さまみたいにかんじられることがある」と書いている一方、そんなことをしながらも必死でどうやって泣くか、なぜ泣くのかに想いを廻らせている様子に共感しました。

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